動物病院ガチャはほとんどハズレなんだと思いました
動物病院で診療をするということは
当たり前ですが、診療対象となるのは動物なわけですので
言葉でのコミュニケーションによる直接の問診というものができません。
基本的には、ご家族様が教えてくださる
○○な症状があった、とか
△△だと思う、というような症状から
鑑別疾患をあげ、身体検査から始まる一連の検査を進めていく形になります。
ただ、ご家族様が教えてくださる主訴、というものと
実際に診断した疾患名の間に
ものすごく乖離があるということも珍しくはありません。
また、『これぐらいの症状だったら様子を見て大丈夫っしょ』的なものが
時として重大な病気を教えてくれるヒントであったり
そこで様子見をしてしまった結果
治療介入が遅れ、結果的に予後が短くなるというケースも少なくありません。
あとはあれですね。
検査スキルに乏しく、診断することができない動物病院を受診してしまう、というのも
最初から正しい診断を下すことのできる動物病院を受診していたら助けられた命も
助けられなくなってしまうという事象を生み出してしまうことにつながります。
こういったことも日常茶飯事かと思います。
なんなら最近だと
ちょっとした症状ですぐに動物病院を受診してくださるご家族様の割合が
増えたような印象を受けますので
三つ目の動物病院ガチャ失敗パターンが最も多いかもしれません。
ですが、僕の勝手な偏見にはなりますが
動物病院ガチャは多くの場合、ハズレを引きます。
たぶん当たりだなってなるパターンって2割あるかないかぐらいじゃないかなって思っています。
奈良で5年、静岡市で6年ぐらい診療をする中でもそうですし
オンライン相談で全国の動物病院さんの検査なり、治療なりのお話を聞く中でもそうですし
川崎市の動物病院をリニューアルする中でも感じたことではありますが
全国どこ行っても、動物病院ガチャはハズレが多いと僕は思っています。
金曜日にペットウェルネスラボの準備をしながら陶山先生と話しておりました。
陶山先生は全国いろんな動物病院にフリーランスとして出張診察されているので
何十軒と動物病院を見てこられた経験があります。
その陶山先生と、去勢手術・避妊手術後の抗菌薬の処方の話になりました。
当院は僕の方針で、去勢手術・避妊手術の術後の抗菌薬は
ここ6年間使用していませんし
ガイドライン上も使用が推奨されておりません。
ただ、陶山先生曰く、ほとんどの病院でまだ使ってると思いますよ、とのこと。
去勢手術の麻酔なんかもそうですね。
犬猫さんの去勢手術の話になった際に、どんな麻酔でやってますか?と先生に問われたので
当院で今やっている内容を伝えました。
そこまでやっている動物病院はあんまりないと思います、とのご意見でした。
陶山先生はフリーランスの麻酔科医としても色んな動物病院の麻酔を見てきているので
本当にそうなのかもしれません。
僕の中では
5年以上前の情報は少し古めな情報だと位置付けているので
去勢手術や避妊手術の術後の抗菌薬を使用しないことなんて
学術的な情報のアップデートを当たり前に行っていれば
今や動物医療における常識と考えてもらっても良いんじゃないかなって話なんですけど
全然常識にはなってなかったみたいです。
別にそれだけで動物病院ガチャがどうのこうのって言えないとは思います。
でも、おそらくどこの動物病院でも毎日のように実施しているであろう
去勢手術や避妊手術に関する情報がアップデートされていないなら
それぞれの診療科により特化した学術的情報なんてアップデートされるわけないんじゃないかな
とも僕は思います。
まあ、実際はわからんですけどね。
言い方を変えるなら
僕が患者さんの立場で自分家の犬猫さんを動物病院に連れていくと考えた時に
自分が連れていきたいなって思う動物病院は全体の二割ないだろうなって感じですかね。
そっちの表現の方が、僕の主観的な意見って感じがするので
誤解が生じないですかね。。。
というわけで、結論、動物病院側を変えるのはやっぱ難しいので
『こういう症状が出た時は、こういう風に考えます』的な感じのセミナーを9月からやっていこうと思います。
来週の8月13日木曜日は『慢性腎臓病の薬物療法』について話す予定にしてますので
9月の2週目ぐらいになる感じですかね。
第一弾は『水をたくさん飲む!?尿の量が増えた!?そんな時どう考える??』みたいな
多飲多尿をテーマにしたお話をやっていこうかな、と思ってます。
そうすると、これは家で様子を見てて良いのか
すぐに検査をしてもらった方がいいのか
検査をしてもらうにしても、どういう検査の流れで実施していくのが適当なのか
というような情報が整理できるかなって思っています。
そうしたら、仮に変な動物病院に行ってしまったとしても
ここの病院ではこの検査をしてくれないんだな?とか
ある程度、ご家族様目線で判断できるようになるんじゃないかって思うんですよね。
まあ、どこまで意味があるか、効果があるのかはわかりませんが
やっぱ自分は、詐欺みたいな動物医療が嫌いなんで
そういうのを少しでもなくしていけるような方向性で行動は続けたいなって思っています。
それでは、長々と失礼しましたが、本日はこのへんで。
仕事柄、色々な動物病院に行く機会があるのですが、疑問に思うことがあります。
・診察につれていき、患部しか見なかったり、同伴者の状況説明だけで判断され、視診・聴診・触診・体温測定・体重測定といった基本項目をされない病院が多い印象です。
・再診を言われる場合にその理由の説明が納得できる理由なのか?
飼い主さんの代理で診察に連れて行き、再診理由が飼い主さんに説明するためと言われたことがあります。
・処方された薬の名称の記載があるか?
抗生物質と言われても、名前がわからないとどんな薬なのか詳細を調べることもできません。
もやもやしていたところにブログを読んで、思わず書き込んでしまいました。