シニアケア

SENIOR CARE

大切な家族がいつまでも元気でいてくれるために

動物の健康寿命の延伸は、動物医療における重要な課題だと当院は捉えております。

犬・猫さんの三大死因のうちの二つである心臓病と腎臓病の分野により積極的に力を入れて取り組むことで、それらの病気の進行や悪化を極力最小限に抑え、犬・猫さんのQOLを最期の瞬間まで保ちたいと考えております。

また、積極的な運動や筋力トレーニングも推奨しており、高齢動物が運動をし続けることができるための補助器具(サポーターや靴など)や、トーグリップスと呼ばれる犬さん用滑り止めなども取り入れております。

「歩く」「噛む」「食べる」ことの重要性

最後まで自力歩行ができることは、脳への血流量の確保から認知症対策につながりますし、消化管の血流量・消化管運動の促進から食欲の維持にもつながります。
腎臓病においても心臓病においても、体重減少は予後悪化因子の一つであり、筋力を維持し体重減少を抑えること自体は慢性疾患の管理の上でも非常に重要な位置付けとなっております。

歯科分野においても、「噛むこと」は咀嚼筋の運動にもなり、脳への血流維持にもなるため認知症予防にもなると考え、可能な限り予防歯科に力を入れて取り組んでおります。

このような形で、循環器診療・腎泌尿器診療・歯科診療などに力を入れながら、積極的に運動療法や認知症対策に取り組むことで、患者様には最後まで動物らしい生活を送れるよう病院としてサポートしていきたいと考えております。