健康診断

HEALTH CHECK

健康診断の目的

昨今、動物でも若いうちから健康診断を受けるという習慣が一般的になってきております。
健康診断の目的は大きく二つです。

一つ目は、病気の早期発見です。
病気による症状が発現する前に発見できることによって、早期に治療介入することができ
治癒率の向上を見込めます。

二つ目は、健康な時の検査データを動物病院に残しておくことです。
健康的な若い動物の場合は、こちらの意味合いが強くなるかもしれませんが、非常に大事なことになります。
同じ犬、猫と一言で表現しても、その品種は多種多様であり、検査結果にも個体差というものが存在します。

そのためその個体ごとの基準値というものをあらかじめ把握しておくことは非常に大事な情報となります。
人間で例えるなら、平熱はそれぞれ違いますよね?
平熱が35℃台後半の人の37.0℃は立派な発熱ですが、平熱が36.8℃の人の37℃は大したことのない状態かもしれません。
動物の場合でも、どんな検査においてもそういった個体ごとの基準値というものは存在しております。
健康な時にそれらを一通り把握しておくことは、いざ体調を崩した時に異常値を検出しやすくなり
病気の発見や治療介入までの対応をより早期にすることが可能となります。
こういった観点から、動物の健康診断は積極的に受けていただくことをお勧めしております。

オーダーメイドの健康診断

当院の健康診断の特徴として、多くの動物病院で実施しているパッケージ化というようなものをしていないということです。
「8歳以上はシニアコースで!」というようなものだと、どうしても余計な検査が入ったり、必要な検査が含まれていなかったり、マニュアル化されすぎた結果、病気を見落とすことになりかねないと考えております。
そのため、当院の場合、その子の動物種、品種、年齢、既往歴、ご家族様の意向などを総合的に判断し、その子のためのオーダーメイドな健康診断を心がけて実施しております。

検査内容としては、血球計算、血液生化学検査、尿検査、胸部・腹部X線検査、心臓超音波検査、腹部超音波検査、心電図検査、血圧測定などを中心として、対象となる動物に対して必要と考えられる検査を実施していきます。それらの検査結果をもとに、必要と判断した場合は更に項目を追加していくこともございます。

健康診断というもので決して起こしてはいけないことは、病気の見逃しだと考えております。そのため、少々面倒ではありますが、その子にとって何の検査が必要かをきっちり考えた上で検査を実施させていただいております。