当院は循環器疾患に強い動物病院です
とホームページ上やSNS上で名乗った瞬間から
あたかも本当に循環器に強い動物病院であるかのように
装うことができてしまう業界が動物医療業界です。
当院は皮膚科が強いです、とか
歯科の専門診療をやっています、とか
麻酔の認定医が所属しているので安心です、とか
正直言ったもん勝ちなんですね。
まあ、認定医は持ってないと掲げることはできませんが
認定医を持っている=その分野の診療スキルが高い、というわけではないので
そこもちょっと微妙かもしれません。
うちも例外ではないかもしれませんが。
奈良で勤務していた頃
循環器認定医の院長のもとで働いておりましたので
近畿中から循環器の紹介症例が来ていた印象がありますが
その院長が
『循環器認定医なんて半分ぐらい、大したことないで』って言ってました。
そんな畏れ多い発言よくできるなって当時は思ってましたが
今の立場になって学会とか色々と参加したり
色んな先生のスキルを垣間見る中で
当時の院長の本当のすごさがわかったような気がしています。
普通に今のうちの病院ぐらいの診療件数で
勤務医が僕しかいなかった動物病院の院長をやりながら
月一回東京の大学院に通って循環器の勉強をしていたり
医療分野の方の心不全学会とか心エコー図学会とかに足繁く通っていたことを考えると
結構すごい人ですよね。
当時は、毎月のように訪れる院長不在の日の多さとその責任の重さに
押しつぶされそうになっていたり
困った時に電話しても『任せます』としか言われないことに
これは信頼されているのか、ただ冷たいだけなのか、どっちなんだろうと悩み過ぎて
他の動物病院の先生に相談したこととかもあったりしましたが
冷静に考えると
それだけ一つの分野を突き詰めて勉強し続けられるのもすごいことなんだと思いますし
その領域までいって初めて『循環器に強い動物病院です』と名乗れるんじゃないかなって僕は思いました。
なので、うちの動物病院なんて全然まだまだですね。
勝手な偏見で評価するとしたら
(普通に怒られるかもしれないですが、怒られたら消すのでご了承ください。)
全国の動物病院の獣医師を対象とした時に
循環器の診療スキルを偏差値で考えると
特に根拠もなく循環器科を掲げている動物病院の偏差値が50とした時に
へぼい認定医の先生が60ぐらい
うちの病院の循環器のスキルは偏差値65ぐらいかなって思っています。
上記の院長とか、自分が尊敬している循環器の先生とか、自分の後輩の前波獣医師とかが
偏差値75前後って感じですかね。
あ、僕の勝手なイメージなので異論反論はたくさんあると思います。
ただ、実際に診察の風景を見たり、処方内容を見たりした上での偏見なので
大幅にずれてはないんじゃないかなって思っています。
偏差値50を60にするのって、そんなに難しくないんですけど
60を70にするのってまあまあ難しいですし
70を75にするのってもっと難しいじゃないですか。
そういうイメージで書いてます。
僕も70を超えられたなって実感した時には
みなとまちは循環器に強いです、って言いたいんですけど
まだまだ道のりは遠そうな気がしますね。
とりあえず静岡県内の循環器内科症例ぐらいだったらカバーできるぐらいのスキルになることが
目下の目標でしょうか。がんばります。
でもその前に
22日に試験が迫ってきているので、先に腎臓の勉強ですかね。
がんばります。
それでは。