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老齢マウスにおける八味地黄丸による老化抑制効果の検討
という発表を聴きました。
八味地黄丸という漢方薬が老化を抑制できるのかを
マウスで検討してみました、という発表になっています。
この中で、老化の対象の臓器として腎臓と肝臓が選択され
特に肝臓においては
組織的にも、老化に関する遺伝子発現においても
八味地黄丸を腹腔内投与した老齢マウスは
プラセボのマウスと比較して、明らかに老化抑制の効果が認められています。
腎臓に関しても一定の老化抑制効果が認められておりまして
プレセボの老齢マウスにおいては
組織学的に慢性間質性腎炎を軽度から中程度に認められたのに対して
八味地黄丸を投与されたマウス群においては
炎症細胞の浸潤が抑制され、間質性腎炎の軽度化が確認されておりました。
八味地黄丸は8種類の生薬が含まれる漢方薬だそうで
どの成分がどの様に作用して・・・
という細かい機序までは明らかではないようですが
今後、犬猫さんの慢性腎臓病に対する戦略の一つとしては
候補に上がってくるのかもしれないですね。
この研究では
老齢マウスの他に若齢マウスでも同様の実験がされており
若齢マウスにおいては明らかな結果を認めないことから
ある程度、身体的な老化が始まった段階で
八味地黄丸の投与を開始することで効果を認めることが予想されるわけですが
そのタイミングをどのように図るのかも難しいポイントなのかなと思いました。
八味地黄丸の投与前後で
客観的にわかりやすい指標に変化があれば、より使用しやすいのですが
西洋医学的なデータを東洋医学に求めると
なんだかもっちーに怒られそうな気もしますし
そういうのをそもそも漢方薬に求めるべきではないのかもしれないですね。
難しいです。
それでも、選択肢が増えるのは素晴らしいことだなと思います。
それでは。