動物医療過誤
オンライン相談を始めたことによって
色々なことを知る機会が増えたわけですけども
その一つが
動物医療過誤で悩まれている患者さんというものが
世の中には結構多いんだなということ。
自分の病院で診療をしているだけだったら
あんまり知る機会のなかったことではあるのですが
世の中には
一般的な動物医療とはかなり乖離した診察行為をしている獣医さん達がいらっしゃるみたいで。
昔だったら、患者さん側も
ただ医療を受けるだけになってしまっていたところが
患者さんサイドでも今では色々と調べることができる時代になっておりますので
動物病院や獣医師側が行った医療行為が適当か否かの判断が
つけられたりすることもあるわけですね。
そうした中で
実際に動物病院で受けた治療や検査内容に疑問を持たれる患者様も多いのだと思いますし
うちもセカンドオピニオンやサードオピニオンが多いのは
そういう背景も味方してくれている部分があるのかなって考えています。
ただ、これも今回初めて知ったことではあるのですが
動物医療過誤の事案が起きた場合に
動物病院の味方になってくれる弁護士さん達は多いみたいなんですが
患者さん側に立ってくれる弁護士さんってあんまりいらっしゃらないみたいなんですね。
確かに動物医療過誤関連の裁判って
患者さん側が勝つのは難しいみたいですし
勝ったとしても弁護士さん達からしたら成功報酬も少ないのかなって思いますので
あんまり動物病院の患者さん側の弁護はやりたくないのかもしれません。
日本における動物への考え方や扱いが
そのままそういう事態を生んでいるのかもしれないので
なかなか変えるのは難しいのだとは思いますが
それでも、変な動物医療を提供して
動物さんやそのご家族さんたちを苦しめている動物病院があるんだったら
ちゃんとそれ相応の裁きを受けて欲しいなって思いますし
患者さんの味方になってくれるような弁護士さんがいたら良いのになって思います。
綺麗事かもしれないですけど
やっぱ話聞いていると可哀想なこと多いですし。。。
こんなこと書いていると
他の動物病院だったり獣医さんからは嫌われそうですけど
実際に起きた可哀想な話をその患者さんから直接聞いていると
スーパーヒーロー的な、味方になってくれる弁護士さんとか
どっかいないのかなあって思ってしまいます。
といった独り言でした。
はい。すみません。
内科学アカデミーの視聴期間が延長になったので、最後の追い込みに行ってきます。
それでは。
こんにちは。
以前、過度の嘔吐で診療時間終了間際の診察に伺わせていただきました(道中迷子になり、時間がおそくなってしまいました)。その際はとても丁寧に診察して頂けて有難うございました。
いまのところ、あのような嘔吐がないので安心しております。
動物医療過誤での裁判のお話、難しいのが現状かなと思います。
先生もご存じかと思いますが、法的に動物は「物」扱いになってしまうため、どうしてもトラブルがあった時の「価額」というのがとても低い扱いになってしまいます。
飼い主さんの気持ちと法律との温度差がとてもあると思います。
弁護士さんに相談して、①事案に対する和解、裁判の見立ての話から「その程度」の金額にしかならない、②弁護士さんに依頼をすれば料金が発生する、そこで諦めてしまう飼い主さんが経験上多いです。
やっと動物愛護法での罰則等が強化されたりしましたが、まだまだ動物の命は軽い扱いなんだと思います。
不必要な訴訟は要らないですが、原因を究明するという手段としての訴訟は必要だと思うので、そのあたりの法整備がされて飼い主さん側で訴訟手続きがしやすい環境になってくれると良いと思います。