嬉しかったこと
扁平上皮癌の話ですが明日の昼にまとめて書こうと思います。
すみません。お察しいただけると嬉しいです。
2月の初めに初診でいらした、もうすぐ2歳になる猫さん。
去年の12月くらいから足にふらつきがあり
他の動物病院さんで、MRIや血液検査、レントゲン検査などを実施するも
明らかな異常がなく
ステロイド剤を含めた二種類の薬剤を処方されているものの
食欲や活動性はどんどん低下し
足にも力が入らず、歩けない状態になってきてしまった、とのことで来院されました。
僕が初めて診察させていただいた時には
1日に小さいサイズのツールを1/3ぐらいしか食べれない状態でした。
元々の動物病院さんでは
原因がはっきりとしないので
小脳の異常かな?というお話をされていたみたいです。
この話だけ聞けば、原因不明の難病みたいな感じに思えると思うんですが
僕は、この話と年齢や持ってきていただいた血液検査の結果から
これFIPじゃないかな?って思って診察を始めました。
血液検査と腹部のエコーだけ見させてもらい
やっぱりそうやん、という所見が揃ったんですが
FIPによる神経症状かどうかの証明は現状できないので
もしかしたら当てずっぽうになるかもしれないですが
モルヌピラビルを処方させてもらっても良いですか?というお話をさせていただき
薬を出しました。
そっから4日目ぐらいで食欲と元気が出てきたそうで
最初の日から3週間が経った今日の診察では
足の動きもかなり改善されており
食欲は病気になる前の状態に戻ったそうで
体重も増えてくれておりました。
MRIまで撮ってもらって原因がわからないと言われていたこともあって
とても悩まれていたご様子だったので
今日のご家族様の表情はすごく喜んでくださっている印象でした。
僕としてもすごく嬉しかったです。
別に自分の診断がどうこう言うわけではないですが
同じ血液検査の結果を見ても
それをどう解釈するかは獣医師によって全然違うんだなと
改めて思いました。
ちょっと前に
健康診断は何の検査項目を見るかじゃなくて
誰がその検査をするかが大事なんだよ、的なことが
何かで聞きましたが
確かにそうなんだろうなあって思います。
患者さんとしては
毎年、血液検査とかエコーとか見てもらってるから安心、ってなるのだとは思いますし
その結果はどの獣医師が検査をしても同じだって思っちゃいますもんね。
でも、実際は全然違うくてですね
特にエコーなんかは
機械もそうですが、検査をする人の技術とか診断する人の目とか
獣医師によってものすごく差が出る分野だと思います。
血液検査の解釈の仕方、画像検査の質の向上のために
検査を繰り返し実施するのもそうですが
情報のアップデートってやっぱ大事ですね。はい。
話がなんだか逸れちゃいましたが
とりあえず、猫さんが元気になってくれて嬉しかったです。
おしまい。
私も嬉しいです。よかった~ 身体の力が抜けるほど嬉しくて安心しました。その猫さんも、大山先生に診て頂けて本当に良かった。みなとまちさんと御縁があって診て頂けて本当に良かった。
私も、本当に本当に嬉しく思います。
>スコティッシュ心様
いつもありがとうございます。
そうやって喜んでいただけると、猫さんも励みになると思います。
お薬が上手く効いてくれたみたいで良かったです。
心ちゃんの時みたいにこのままの調子で状態が上がってくれるように頑張ります。
コメントありがとうございました!
大山先生、ありがとうございます。ある日保護活動されてる方から連絡が来ました。色んな事がありやっと優しい方に家族にしてもらえた矢先に原因不明で歩けなくなってしまった猫ちゃんがいると相談受けました。その方は、どうしても助けてあげたいと切実に言ってました。その猫ちゃんではないかと思いコメントさせてもらいました。すぐに大山先生に診てもらって欲しいとお願いしました。飼い主さんが、大山先生に診てもらったみたいで、薬出してもらったら初めて回復の兆しが出てきたと連絡はもらいました。その後は連絡取ってなくわからなかったのですが、きっとその猫ちゃんではないかと思いコメントさせていただきました。直接は存じ上げないですが、とても大切にされてて、いろんな病院でもわからないと聞いていました。本当によかったです。しおんは、大山先生、みなとまちさんにとても助けてもらいました。自信を持って紹介させてもらいましたが、良くなってるとのブログを見せてもらってとても嬉しくなりました。この先も、回復してくれるよう陰ながら応援させてもらいます。原因がわからないのは、飼い主さんにも辛い事ですので、薬が効いて病名が分かればきっと前向きになれると思います。
今年に入って病院行っても全然治らない猫ちゃんを2匹『こはく、しろ』も助けてもらっで感謝です。 ありがとうございました。
>しおん様
いつもありがとうございます。
お知り合いの猫さんだったんですね。
色々と検査をしていただいた上での診察だったので
診断ができたのはラッキーだったのかもしれません。
せっかく診断がついたので、これから病態が回復してくれるように頑張りたいと思います。
こちらこそありがとうございます。