謝る動物病院
お医者さんもそうですし
獣医さんもそうですが
基本的に患者さんには謝らない方が良いと言われています。
僕自身も新卒の時に、謝るな!って怒られましたし
もっちーも勤務医時代に
訴えられた時に不利になるから患者さんには謝るな、と教わったそうです。
実際に助けられなかった時に
文面で謝罪の意を表明したりすると
それが医療的に落ち度がなかったとしても
訴えられたりする事例もあるそうで。
そう考えると
自分自身の診察って
患者さんに謝ってばっかなので
いつ訴えられても仕方ないんだろうなって思いました。
たぶん、患者さん皆様良い人ばかりなので
それで免れているだけなんだと思います。
感謝しないといけませんね。
でも、僕としては
やっぱ動物医療って言っても
そこは人と人との関係で成立するものなので
患者さんが自分の家の子の病気を治してほしい、という理由で来院されて
いくら仕方がないということがあったとしても
結果的に助けることができなかったんであれば
そこは医療人側が、すみません結果を出せませんでした、と
謝っても良いんじゃないかな、と思うんです。
どんだけ状態が悪くて
半ば諦めかけている状況だったとしても
ほんの少しの期待はあって動物病院を訪れるわけでしょうから
その期待に応えられなかったという意味での謝罪は
一生懸命やってたら自然に出てしまうものなんじゃないかなあ、と思うんですが
それでもやらない方が良いとはされてしまうんですよね。きっと。
なんか、せっかく築き上げた信頼関係みたいなものが
訴えるとか訴えないとかで崩れてしまうのは、少し悲しい気がします。
せっかく自分のことを信じて
命を預けてくれた子達やご家族のためにも
その治療の内容を次に活かさないといけないわけですし
もっと何かできることがあったんじゃないか、というような
飽くなき探究心的なものが医療を発展させてきたというのもあると思っているので
そういう意味でも、謝罪の意というものはあっても良いんじゃないかなあと思うんですけどね。
いや、言葉にするなよって話なのか。
それはそうなんですかね。
確かに一般的には裁判とかにもなって良くないよ、というのはわかりますが
たぶん、うちの動物病院は
もっちーも自分も
わからない時は正直にわからないです、ごめんなさいと言うと思いますし
助けられなかったら、やっぱり申し訳ありませんでした、と謝るんだろうなって思います。
美味しくなかったらお金は貰いません、っていう
ラーメン屋さんと同じ感じなのかな。
いや、違うか。
よくわかりませんね。
それでは、今日はこのぐらいで失礼します。