腸内フローラ検査 その後
昨年の年末だったか
今年の初めだったか
こちらのブログの方でも書かせていただきました
腸内フローラ検査。
ブログを読んでくださって興味・関心を抱いてくださった方々に
検査をさせていただいておりまして
今日で6件目か7件目でしょうか。
解析結果を見てみると
明らかな皮膚炎みたいな症状がなくとも
皮膚の痒みの兆候が年に何回か出てきてしまう子なんかは
アトピー性皮膚炎の際に有益とされる細菌が少なく
有害とされる細菌が多くなっていたり
定期的に嘔吐や下痢症状なんかが
年に何回か起こるような子に関しては
慢性腸症の際の報告における有益な細菌・有害な細菌のバランスが
その通りになっていたりします。
先日、当院の宣伝部長のジム君の腸内フローラ検査の結果を公開しましたが
検査をした辺りから
体重の増加が気になっていたところに
ちょうど腸内フローラ検査の
『肥満』のところの診断項目に引っかかってしまっていたので
現在、ダイエット中なのであります。
今のところ順調に体重が減少してくれているジム君ですが
体重がそれなりに適正体重になった時点で
もう一度腸内フローラ検査を実施しようと話をしています。
もしその結果が
ダイエットによって
腸内の細菌のバランスにも良い影響を与えてくれるのであれば
身体の状態と腸内フローラの状態に
ある程度の相関関係があると言えるのではなかろうか、と
そんな企画を今考えています。
早くて春ぐらいになるかもしれませんが
また結果が出ましたら
ここでも公表したいと思いますので
しばらくお待ちいただければと思います。
先日のセミナーでも
『「腸内細菌叢と疾患の関係性」を制する者が
これからの獣医療をリードする。』
と述べられておりました。
これから数年で
おそらく動物医療における腸内細菌の解析技術や
それの臨床応用についての知見がどんどん増えてきてくるものと思われます。
僕らも時代に取り残されることのないよう
次世代の動物病院の一つとして名前を残していけるように
普段の診療の中にも
腸内細菌に対するアプローチを積極的に取り入れたいと考えています。
ご興味のある方は、ご気軽にお声がけください。
それでは。