オペ始め
明日は今年最初の手術です。
猫さんの避妊手術が2件入っています。
なんだかんだ全身麻酔をかけること自体が
少し久しぶりな気がするので
ちょっとした緊張感が。
いや、でも
麻酔をかける時は、毎度良い感じの緊張感がある気もするので
別に明日に限ったことではないのか。
昨日、今日と
診察のみで手術がなかったわけですけれども
どんだけ混雑しても
あんまり疲れというものを感じないような気がしています。
ということは
やっぱり麻酔というものには
どこか気疲れさせるような要素があるのだと思います。
心のどこかで
何かしらアクシデンタルなことが起こるかもしれないという
心持ちでいるからなのかもしれません。
飛行機だって自動車だって
乗れば事故を起こす確率はゼロじゃないわけですし
全身麻酔も同じだと思います。
麻酔をかけなきゃ、麻酔がきっかけで命を落とすことはないわけですが
全身麻酔を実施する以上
リスクはゼロじゃないわけです。
そう考えると
やっぱ麻酔って怖いですよね。
いや、やる側が怖いとか言うなって話かもしれませんが
正直僕は毎回怖いと思ってやってます。
怖いからこそ
手術する獣医師と麻酔を担当する獣医師を別々に配置しているわけですし
何かあってから後悔しないように色々と準備するわけですし
怖いから認定医も取りました。
でも、やっぱ完全に恐怖心を拭うことはできなくて
どこかしらで緊張感を持ちながら
毎回手術に臨んでいます。
もっちーは
手術前に緊張する外科医とか嫌でしょ、とか
鼻歌混じりで手術するぐらい余裕がある人に執刀してほしいって言います。
まあ確かにそれはそうだなって思います。
ある程度
想定内の工程を進めていく外科の獣医師と比較して
どちらかというとアクシンデントが起こる前提で
準備をしている麻酔の獣医師とは
そもそも心の持ち方が違うのかもしれません。
そういう意味では
思い切りはそれなりに良い方ではありますが
何をするにしても一つ一つ心配になってしまう性分は
麻酔をかけるにあたっては良い風に働いているのかもしれません。
結局、麻酔は怖いとは感じてしまうわけですが
自分が普段診察している子に
どうせ麻酔かけないといけないなら
他の獣医師じゃなくて自分でかけてあげたいって気持ちの方が勝ってしまうのもあると思います。
とにかく
色々と書きましたが
今年もたくさん麻酔をかけたいと思います。
全身麻酔に関するご相談はいつでもご気軽にどうぞ。
それでは。