麻酔科医
先日、動物麻酔基礎技能認定医の試験に合格しましたよ
との通知が来たとお伝えしましたが
その登録が無事に済んだみたいで
年が明けて一月の中旬に認定証が手元に届くそうです。
動物医療の場合
人間の医療みたいにみんなが医局に所属して・・・みたいな
そういう研修医制度もしっかりしていないですし
みんなが認定医・専門医などを持っているわけではないので
なんちゃって○○科医が多いわけです。
僕自身もなんちゃって麻酔科獣医の一人であった身としては
これでやっと公式に麻酔科医と言っても良いのか、どうなのか。
今まで自分の中では
エセ麻酔科医的なポジションで仕事をしていた気もしていたので
なんとなく日本獣医麻酔外科学会という
公的な団体から認定を得られたというのは
気持ちとしてはちょっと楽になるような気がしています。
ですが、別に認定医の資格が取れたからといって
麻酔の技術とかが向上するわけでも
経験を積んだという証でもないわけなので
どちらかというと
これからも麻酔に対しては研鑽し続けまっせ、という
決意表明的な意味合いも大きいのかなと考えています。
全身麻酔に力を入れています、とか
みなとまちで仕事をするようになってからずっと言ってますが
そんなこと言っておきながら
認定医の試験には落ちてたら本当に洒落にならないので
あんまり大々的に喜びを表現はしておりませんが
大きな安堵感とともに、地味に今年一番嬉しかったことの一つかもしれません。
麻酔科って
何かしら患者様にお薬を処方したりするわけでもないですし
麻酔自体は基本的に何かの症状を良くするために行うわけではないので
動物病院を利用する患者側から見た時に
なかなか比較しにくいものになりますし
『麻酔に力を入れてます!』みたいな
そういう一次診療の動物病院ってあんまりないので
実際に何が良いのか全然わかんないかもですが
そもそも表舞台に立って医療に従事するというよりは
影の功労者的な立場で仕事をするものなので
外科医の先生がやりやすい環境であったり
周りのスタッフが落ち着いて手術に臨める環境だったり
患者様のなんとなくの安心感みたいな
そういう類ものを提供する仕事なのかなって思っているので
ハナからわかりにくいものなんですよね。
でも、なんとなくでも良いので
全身麻酔に力を入れている動物病院ですっていうのは
普通の一次診療の動物病院とはちょっと違うんだなって
わかってもらえたら、それで良いかなって思っています。
去勢・避妊手術や歯のスケーリングの全身麻酔など
どんな日常的な手術においても真剣に麻酔処置にあたっておりますので
麻酔に対してお悩みの方・ご不安な方などは
ぜひ一度ご相談にいらしてください。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。