マニフェスト
先日、急にもっちーが
『血液透析の機械を入れてみよっか』って言い出しました。
前々から話には何度か出ていましたし
何度か検討もしてきたものの一つが、小動物血液透析装置です。
最近あまりにも腎臓病の末期的な子の
セカンドオピニオン診療の機会をいただくことが多いのですが
クレアチニンが9.0とか10.0とかからの戦いとなりますと
中々、厳しいことが多く
出会ってから1ヶ月以内にお別れとなってしまう場面がほとんどです。
そういう場面を見かけることが多いからなのか
今回はもっちーの方から提案してくれた感じです。
実際導入するとなると
人手だったり、時間的な問題だったり
小さいわんちゃん、猫さんの血管の問題や輸血のハードルなんかもあります。
また、現状の動物医療における血液透析の立ち位置としては
急性腎障害、中毒、慢性腎臓病の急性増悪などに限られておりますので
うちが考えている慢性腎臓病の末期の粘りの治療みたいなのの一環、的な感じで
治療を実施するとなると
倫理的な問題であったりで
一部の方からは賛同を得にくいのだろうなあ、とも思います。
ますます普通のごくありきたりな動物病院とはかけ離れていく感じですね。
でも、やってほしいって人が一人でもいるのなら
動物病院としてやってあげるべきだと思うんですよね。
うちはインフラみたいな動物病院じゃないですし
そういう立ち位置を目指しているわけでもありません。
当院を構成する一つの側面は
最後までとことん何かしらやってあげたいという人が
やってあげたいと考えた時に
可能な限りやりたいことを実現できる動物病院です。
1日とか1週間とか1ヶ月とか
そういう短期的な生存期間の延長に意味を感じない人からは
無意味な治療と捉えられてしまうようなことをやってる動物病院なんですね。
輸血とか血管の問題とか
物理的な障壁を乗り越えた上での選択肢の一つとして
慢性腎臓病の猫さんとかに血液透析とかやり出したら
そういう色合いが増してしまうんじゃないかなあとも思うんですね。
僕の個人的な意見としては
とことんやりたいっていうのには賛同してますし
僕自身がやってあげたい派なので全然良いんですが
みなとまちが醸し出す色の中のそういう部分が濃くなってきてしまうことに関しては
それで良いのかなあってちょっと考えちゃう部分もあります。
まあ、でもそんな深く考えなくても良いんですかね。
アメブロにも血液透析の機械を入れようと思ってますって書いてましたもんね。
じゃあ、多分入れるんだと思いますし
入れたからには活用したいと思っています。
予防薬の値下げの話とかもそうですが
基本的に当院は
ノリと勢いだけでここまで来ているように思いますし
ブログに書いちゃうと
公約みたいな感じで実現しないとな、ってなるんですよね。
とりあえずやってみるということは大事ですし
やってみないとわからないこと・見えないものってありますもんね。
とりあえず
入れるって言ったからには入れるんだと思うので
僕はそれに向けて準備しようと思います。
毎年そう感じていますが
来年も新しいことが次々に起こりそうな年ですね。
それでは。
大山先生
是非とも血液透析の機械を入れてください。
腎臓病末期のわんちゃんが、苦しまなく1日でも延命出来るように、お願いいたします。
元腎臓病末期のわんちゃんの飼い主より
>ひでさん様
コメントありがとうございます。
そういったお言葉をいただけて嬉しい限りです。
どこまで実現できるかは分かりませんが
腎臓病の犬猫さんのために自分達にできることには精一杯挑戦していきたいと思います。