忖度診療
日曜日の午後最初の時間帯は
基本的にはあんまり混んでいないことが多く
特に今日は三連休の真ん中の日ということもあってか
時間があるのでブログを書きます。
日曜日午後は診療をされていない動物病院さんも多く
いつものかかりつけがやっていなかったからという理由で
当院を初めて受診されるケースも少なくありません。
そういう時に
特に持病もなく、今回が突発的な症状で来院されるケースだったら良いのですが
難しいのが
セカンドオピニオンを希望されていないセカンドオピニオンのケースです。
何かしらの病気に対して
すでに何らかの投薬がなされていて
それが上手くいっていないから当院を受診されるパターン。
しかも、患者様自身はそもそもの治療は間違っていないとお考えの場合の診療は
少し難易度が上がります。
そもそものかかりつけの先生のことを否定することは
その患者様自身をも否定することにもつながりかねないので
そこらへんの言葉選びは慎重にならなければなりません。
この薬はこの状態に対して一般的に使用するものではないので
こういった検査もしてもらったり
処方されているお薬に対して
もう一度かかりつけの先生と相談してもらう方が良いかもしれないですねーとか
そんな感じで、やんわりと診療方針の再考を促す場面が多いかもしれません。
最初から、患者様ご自身が今の治療方針に疑問を持たれているパターンだったら
こちらでの検査だったり治療だったりを提案しやすいので
あんまり気にすることなく
こちらが考える治療方針をお勧めしやすいんですけどね。
上記のややこしいパターンの場合
僕らもあんまり患者様と揉めたくはないので
飲んでも飲まなくても良いような薬や治療の場合は
その話題に触れることなく、来院理由の症状に対する治療のみ行うことが多いように思います。
が
明らかに今服用中の薬剤が悪さをしている場合や
修正をしてあげないと医学的に危ない場合などは
遠慮なく指摘するようにしています。
そこでかかりつけの先生に対して忖度しても仕方ないですしね。
何より目の前の犬猫さんの状態は悪くなっているわけですし。
でも、患者様が教えてくださった話では
獣医師会に入っている先生同士の動物病院だと
他の動物病院にセカンドオピニオンに連れて行っても
前の先生のことに対する忖度が発動して
全然セカンドオピニオンにならないそうで。
間違っていることは間違っていると言ってあげたほうが
患者様にとっては良いような気もしますが
特にかかりつけが獣医師会大御所的な先生とかだと
物申しにくい空気みたいなのがあるみたいですね。
結局は、動物のことだったりご家族のことだったりを全く考えておらず
自分自身のこととか自分の動物病院の保身のことしか考えていないから
そういう忖度診療になっちゃうんですかね。
なんかそういう変な気遣いをやめて
間違っている動物医療はみんなで指摘し合って
正しい方向に発展させていこうよ、みたいな
建設的な意見交換みたいな感じにはなんないんですかね。
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という感じで、ここまでの話を14時30分ぐらいに書いていたんですけど
そこから診察が続いてしまって
結果的に今19時前。
さっきまで何書いてたんやっけ???ってなってます。
すみません。
とりあえず
忖度診療ってあんまり良くないですよね?って感じの雰囲気で終わりにしましょうかね。
ダメなことはダメって大きな声で言える世の中が良いですよね。
それでは、今日はこの辺で失礼致します。