患者さん強化計画
昨日、自宅用に聴診器を買ったという患者様のお話を聞きました。
おうちのわんちゃんに循環器疾患が発覚した際に購入されたということでした。
今現在は血圧計の購入も検討中とのことでした。
犬猫さんの心原性肺水腫の治療管理などにおいて
安静時呼吸数というのは一つのモニタリング項目として代表的でありますし
自宅で寝ている時の呼吸の回数を数えてもらうということはよくありますが
家で動物の状態をモニタリングできるというのはメリットが多いように思います。
例えば、小型犬の子がいるお家の人から
『今日の朝何回か吐いていて、いつもより少し元気がないんですけど
病院に連れて行った方が良いですか?』というお問い合わせの電話は
結構な頻度でありますが
大抵の場合、診察してみないと大丈夫ですとは言えないので
診察させていただく方が良いと思います、というような回答になります。
そのようなケースでも
『今朝、何回か吐いていて、心拍数が140回ぐらいあって、血圧もいつもより少し低めなんですけど・・・』
ってなったら、緊急事態かもしれないんで
早めに連れてきてください!とこちらの来院推奨度も上がりますし
病院側としても
今から急患対応が必要な動物が来るんだな、という準備もできます。
そうやって考えると
うまい具合に家庭と動物病院の連携が取れれば
救命率も上げられそうな気がしますよね。
かといって、聴診器とか血圧計とかを
みんなに買ってくださいとかは言えないですし
家でそこまでやらないといけないのかよ、ってなるのが普通だと思います。
なので
とことん家でもできる限りのことやってあげたいよ
って人限定な感じだとは思いますが
抱える病気の種類によってはすごく有用な気がします。
希望される方がそれなりの数いらっしゃるのなら
聴診器の使い方とか
血圧計の使い方とか
自宅でできる身体検査のやり方とかを患者様に伝えていく機会なんかを設けても良いのかもしれませんね。
家で身体検査ができれば
動物の異常にいち早く気づくことが可能になるのかもしれません。
もし興味のある方は、お声がけください。
それでは今日はこの辺で失礼いたします。