現状維持バイアス
最近、歳を取るということに対して少し恐怖を抱くようになりました。
30歳の時に静岡に来て
日本一の動物病院にしようという心意気でここまでやってきたつもりでありまして
今のところその熱量自体はあんまり変わらずやっている気ではいます。
(ちょっと冷めて見えてしまっていたら申し訳ありません。)
みなとまちアニマルクリニックという動物病院の存在の移り変わりが
一つの物語であると仮定した場合に
移転前は、序章。
今はまだ第一章なわけなんです。
第何章まで続くかはわかりませんが
まだまだ物語は序盤の序盤、始まったばかりのつもりです。
ただ、現状維持バイアスという心理学とかの用語があります。
『未知のものや変化を受け入れられず、今のままでありたいと望む心理作用のこと』
をそう指すそうですが
色々な場面でそういう光景は目にしますよね。
あと三ヶ月で36歳を迎える今
日本で一番満足度の高い動物病院にしようという情熱みたいなものは
いつまで保持し続けることができるんだろうか、と考えるわけです。
10歳以上離れている人と関わる機会があると
なんとなく『おきにいっている』ように感じるんですよね。
もうちょっと本気でやらんのかなあ、みたいな。
いや、別に良いとは思うんです。
人それぞれの考え方だと思いますし
守りに入るのは大事なことだと思います。
ですが、僕はそれがすごく嫌でして
年上の人間に対してものすごく失礼だとは思うんですけど
自分も10年後そうなっちゃうのかなっていうのが、最近すごく怖くて。
今から10年後に
20代や30代の獣医さんからこんな感じで

我愛羅みたいなニュアンスのことを言われないかとすごく不安なんですね。
ずっと子どもみたいな発言ばっかしている大人もどうかと思われるのかもしれませんが
変化とか進化とか
そういうのを毛嫌いする大人にはなりたくないなあ、と。
やっぱり実際に努力し続けているような40代、50代の方と関わりを持って
負けないぞ、という刺激を受け続けるとかしかないですかね。
そういう意味では、今度の北海道での学術大会は
良い刺激にはなるのかもしれません。
どんだけ患者さんが増えても
どんだけ病院の売り上げが上がっても
上昇志向は持っておきたいもんです。はい。
今日はこの辺で失礼いたします。
読みにくい文章でしたね。すみません。