がんになってしまった猫の緩和治療
という表題のセミナーが
あと30分後にスタートします。
悪性腫瘍(いわゆる、がん)は
犬猫さんともに循環器疾患、腎疾患と並ぶ三大死因の一つであり
がんを理由に命を落とす犬猫さんはかなり多いです。
中には
外科手術や化学療法(いわゆる抗がん剤治療)、放射線治療などによって
完治と呼べる状態になる子も存在はしますが
割合としては少ないのが現状なのかなと思います。
多くの担癌動物たちは
その生涯の最期を癌とともに過ごしながら迎えるわけです。
それならば
如何に苦痛のない最期を迎えられるか、という点に
尽力しても良いではないか、と思います。
がんにおける緩和療法は
最後の最後だけ登場するわけではなく
癌と診断されたその時から緩和療法はスタートするべきだ、というお話を
去年か一昨年のがん学会の中でも聴いたように思います。
苦痛を軽減し、動物らしい生活を如何に維持するかは
がんの終末期だけに当てはまることではないですからね。
そんなわけで
がん・悪性腫瘍を抱えた猫さんの緩和療法について聴講してまいります。
腫瘍疾患だけでなく
他の疾患を抱える猫さんにも応用できるものもあるんじゃないかと思うので
色々と明日から使えたら良いなと考えています。
最後まで医療介入をするなんて可哀想、なんて声も聞こえてきそうですし
最後は自然のままにさせてあげたい、という声も聞こえてはきそうですが
医療を受けさせたくない人は受けさせなくて良いと思いますし
全員に医療行為を強制しようなどとは全く考えておりません。
ですが
とことんやりたい人には
そういった選択肢を提示してあげられる環境は整えたいと考えているだけでございます。
というよりも
自分自身が頭痛かったらすぐにロキソニンを服用するような人間なので
動物にも痛みがあったら薬を飲んででも止めてあげたいな、って思うだけです。
痛いのって辛いですからね。
投薬すること自体がそれほど大変ではなくて
少しでも犬猫さんの生活の質が向上するんだったら
薬を飲んでもらう方が良いんじゃないかなって思うんですね。
投薬自体がすごいストレスで
それがQOLを落とすようなら考えもんですが。。。
そこら辺を色々と検討して
ご家族にとっての最善の選択を取れるようにするための
選択肢の広さであり
その選択肢の広さを拡大していくための日々の勉強なのかなって思います。
そんなわけで勉強してまいります。
それでは。