健康診断の闇
昨日から
どんだけ仕事が立て込んでいても、一日2時間以上は獣医の学術的な勉強をします宣言を自分の中で立てて
まだ今日あと1時間弱足りてないので
今日のブログは今日感じたことをそのまま書きます。
本日の僕の最後の診察2件とさっき届いたセカンドオピニオンの相談メールの中でも
共通して感じたこと。
動物病院で行うどんな検査もそうですが
その検査結果に意味を見出せない場合はやるべきでないと考えます。
わんちゃんの健康診断で甲状腺ホルモンをセットで測定します。
結果、甲状腺ホルモンの数値が低いから甲状腺ホルモン製剤を処方し
一生涯その子は意味のない可能性の高い薬を飲み続けなければいけなくなってしまいます。
同様に、膵機能検査と称し
測定意義のない機械での血中リパーゼを測定し
結果が高いから膵炎ですね。薬を飲みましょう、低脂肪食を食べましょう、となってしまい
わんちゃんは定期的に採血されてしまうし
ご家族は不要な費用を払い、投薬をし続けなければいけない状態に追いやられます。
その病院さんから来る人の7割ぐらい膵炎じゃないかってぐらい膵炎の宝庫みたいになってます。
動物病院の獣医師って
大体何を言っても患者さんは信用してくださるので
病院側は搾取し放題ですし
患者さんは搾取され放題です。
これが医療じゃなかったら別に良いのかもしれませんし(いや、良くないか)
サービス業としてならよくある話なのかもしれません。
偽物を摑まされたよー的な話なんだったら笑って済むかもしれません。
でも、やっぱそこは命なんでね。
お金欲しいのはわかるけど
患者さんに申し訳ないなあとか
動物が可哀想だなあって感情は微塵も抱かないんですかね。
検査のための手術なのか、治療のための手術なのか
何のために全身麻酔をかけてお腹を開けて手術したのかわからない感じになってしまっている子もいたり。
結果的に診断価値のない結果しか得られませんでしたってなっている状況を
術前からどのように予想していらっしゃったのか
実際に聞ける機会があるのであれば聞いてみたいなって思うくらい謎に満ちています。
タイトルと内容が合ってないじゃないってなるので修正をかけますが
健康診断をする上で皆様も考えた方が良いと思います。
その検査は何でするんだろう?
それをすることで何がわかるんだろう?
ってもし疑問が出てきたら、実際に先生に聞いてみるのが良いのかもしれません。
で、その答えをgoogle先生とかchatGPTとか
色々なものに問うてみて納得がいくのであれば良いのかもしれません。
当院にいらっしゃる患者様は
『この検査、何かおかしくない?』って疑問を感じた方が来院される割合が多いのですが
ご家族様が抱く疑問というものは
大抵の場合、的外れとかではなく至極真っ当な疑問であることが多いように思います。
目の前のことを疑う姿勢というのも一定必要なのかもしれません。
当院のことや僕の診察内容についても
ぜひ疑ってかかっていただけますと
お互いにとって建設的な議論もできたりするかと思うので
時には獣医師の言うことを100%信じるのではなく、疑ってかかってみてください。
それでは、今日はこのぐらいにしておきます。
3分の2ぐらい愚痴ブログですが、お付き合いいただきありがとうございました。
ご意見のある方は、ぜひお聞かせください。