たるちゃん
人間がどうやったって変えられないものが世の中結構たくさんあるわけで
病気もそんなものの一つだと思います。
でも、大局が決まってしまっている中でこそ
なんとか変えてやろうと努力をすることに意味があって
その足掻きが幸せな時間を生み出してくれるのだと思います。
本日の朝、亡くなりましたとご連絡をいただいた猫さんが
当院に初めて来ていただいたのが、ちょうど一年前の3月です。
そこから色々と検査をして
抗がん剤による治療が始まって
本当にお母様も猫様も一緒に頑張ってくださった1年間だったと思います。
抗がん剤治療って動物の場合は賛否両論あるのかもしれません。
副作用とか辛そうだし、そんなの可哀想っておっしゃる人もいると思います。
でも、その治療をやったからこそ得られるQOLの高さっていうものがあると僕は考えています。
完全な個人的な意見になりますが
抗がん剤治療を選択された子の最期って
みんな顔色が良い気がするんですよね。
本当に亡くなる直前まで何かを食べることができたり
トイレも自分自身で済ますことができたり。。。
そういう当たり前のような時間を増やすことができるものなんじゃないかって思っています。
亡くなったその猫さんも
昨日の診察の時にはいつもより、にゃーにゃーとお話ししてくれました。
もしかしたら何かを言ってくれていたのかもしれません。
いつも通り、自分のキャリーに戻るスピードはめちゃくちゃ早くて
最後の診察の時もその力強さを見せてくれていました。
本当はもっともっと長くお母様との時間を作ってあげたかったですし
それができなかったことへの悔しさは残ります。
でも、それ以上に猫さんやご家族への感謝の方が強い様に思います。
投薬も通院も、本当に色々と大変なことが多かったと思います。
最後の最期まで診察させてくれた猫様にもお母様にも感謝しかありません。
ありがとうございました。
先生のつぶやきを読むのが日課になっています。
日々色々な事柄にアンテナを張り、さまざまに感受性を持って診察に向かう姿勢には感心するばかりです。
先生の何となく感じているとおり、明日で49日を迎える我が家の愛犬も抗がん剤治療をしましたが、、確かに亡くなる二日前まで、お散歩にもちゃんと行けていつもの当たり前の彼でいられました。
ありがたいこと、でした。
ウチの子ももちろんのこと、どの子にもそして家族にも誠心誠意取り組んで下さる先生に感謝です。
>ジャックまま様
いつもありがとうございます。
ジャックさんの治療の時も、ジャックさん自身もお母様もお父様も皆さんが精一杯のことをやってくださったおかげで
亡くなる数日前までいつもの時間を過ごすことができたのかなと思っています。
僕はただ少しでも皆様の時間が増えればという思いで、お手伝いをさせていただいているだけなのですが
感謝していただけるうちは今の姿勢を続けていきたいと思っています。
本当にいつもありがとうございます。
大山先生そしてスタッフの皆様
一年間大変お世話になりました。
最後になってしまった診察で、
「たるちゃんにとっても、私にとっても負担の少ない日々を過ごせる様に…」と言ってくださった時、本当に先生に診ていただいて良かったなぁと思いました。
たしかにもっと長く一緒にいたかったけれど、
先生に診ていただかなかったら、確実にたるちゃんとの別れはもっと早くに訪れていたと思います。
通院は、たるちゃんとふたりきりになれる「とびっきり」の時間でしたし(たるちゃんはわかりませんが笑)、
今は悲しくて寂しいけれど、やれることはやったという充実感で心は穏やかです。
先生、これからも病気で苦しむ犬猫さんやその家族の方達の為にお身体に気をつけて頑張ってください!
我が家もまたお世話になると思いますので…
一年間本当にありがとうございました。
>たるとの母様
こちらこそ本当にありがとうございました。
たるちゃんは僕のことをあんまり好きじゃなかったとは思いますが
たるちゃんとお母様と一緒に診察させていただく時間は僕にとってはとても貴重な時間でした。
もう少しでも時間を延ばせなかったことは心残りではありますが
お母様にそう言っていただけることは僕にとっては救いです。
これからも犬猫さんとご家族様のために、自分のできることを最大限やっていきたいと思います。
こちらこそ本当にありがとうございました。