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今日のお昼に一通の電話がありまして

それをたまたまその時に受話器を持っていた望月がそのまま出まして

猫さんの避妊手術が高いとのご指摘を受けました。

結構色々と辛辣に言われてしまったみたいです。

で、こちらの動画に繋がります↓

で、文字として読みたい方のためのこちらのアメブロもついでにあります↓

https://ameblo.jp/minatomati9582/entry-12836069107.html

議論のテーマは

猫さんの避妊手術に7万円弱は高いか否かということでしょうか。

その結論は、望月も述べておりますが

価値観は人それぞれ

高いと感じる方もいらっしゃれば、安いと感じる方もいらっしゃると思います。

僕らとしてはそれ相応のことをやって値段設定をしているつもりなので

適正な価格か

むしろ、実際にやっていることを考えるとまだ安いのかなあ、とすら考えています。

そんなことがテーマに挙がった本日

ちょうど昼の手術は猫さんの避妊手術でありました。

お腹を開けて、卵巣を引っ張って切除し摘出する手術です。

たかが避妊と舐められがちな手術でありますが

麻酔専門の獣医師の先生曰く、結構痛い手術です。

その子の術後の様子がこちらの動画↓

手術が終わり、麻酔から醒めてからの猫さんの様子です。

今、このブログを書いている瞬間も

この子はぼりぼりとドライフードをすぐに完食してくれましたし

ごろごろと喉を鳴らしながら、僕らが近づくとスリスリとお腹を見せてくれます。

僕らの動物病院は

この術後の瞬間のために命をかけて避妊手術に臨んでいるわけです。

細かいこだわりなんかを書いたって、だから何？って感じだと思いますし

動物病院って病院によって全然やってることが違うんですよ、って書いたって

何も生まれないと思います。

去勢手術とか避妊手術とかを

実際にうちの子で体験した人にしかわからない違いなのかもしれませんが

いずれの手術も一生に一回だから、比べようがありません。

だからこそ、どこの手術も同じでしょ！？みたいになって

いやいや高過ぎるよ！みたいなことになるんだと思います。

まあ、でも僕ら自身にも、うちの手術の質の良し悪しはわかりません。

年々、質が向上しているという自負はありますが

全国の動物病院を全て見て回ったわけでもないので正直わかりません。

もっと良い動物病院もきっとたくさんあるんだと思います。

なので、値段設定はあくまで自分たちがやっていることに対しての設定であって

他と比較してどうこうというものではありません。

これぐらいの内容のことをやるのであれば

これぐらいは貰わないと成り立たない、というものになっています。

患者様からお金をいただくということには責任が生じます。

盲目的に手術をするのであれば、費用はかからないかもしれませんが

そこにちゃんとした責任は伴わないように僕は思います。

きちんと責任を負うためには、様々な準備が必要です。

結果的に、色々と準備をして手術に臨むためには費用がかかります。

医療行為に対する値段設定ってそういうことかなって僕は考えています。

もちろん色々と考え方はあると思いますよ。

5000円で猫さんの去勢手術をすることだって可能だと思います。

そうなると、検査なんてするはずないし、血管確保なんてもってのほか

気管挿管なんかする前に、精巣だけ取って、はい終わりです。って感じです。

痛みは一瞬だから我慢してね。

リスクはあるかもしれないけど、検査してないからわかんないや、ごめんね・・・

それで命を張って手術に臨んだ猫さんとそのご家族に対して

医療従事者としての責任を果たしたことになるんですかね。

当院はそういう手術をしたくはないので、今みたいな感じになりました。

動物病院としての猫さんの命に対する向き合い方・考え方の違いだと思います。

動物医療においても安いことが正義みたいな

そういう考え方がそれなりに多数を占めてしまう世の風潮と

飛行機に乗った時に動物が手荷物扱いされてしまう状況は

なんとなく似ているように思うのは、僕だけかもしれませんが

もう少し、動物の命に対して真剣に考えてみても良いのでないかなあと思うわけです。

すみません。長くなりました。

ここを読んでくださっている方の中にも

色々なご意見のある方がいらっしゃると思いますので

宜しければ率直なご意見をお聞かせください。

それでは、今日はこの辺で失礼いたします。