笑顔でサヨナラを
東北で循環器診療をされている著名な獣医師の先生のセミナーを
毎年拝聴する機会があるんです。
確かに循環器診療もきちんとされているとは思うのですが
僕が感じるその先生のすごいところ、尊敬できるところは
患者様との距離感の近さです。
循環器診療を専門とされているので
やっぱりシビアな症例が多いわけですし
あと数日で亡くなる子を診察する場面というのも少なくないと思います。
そんな中でもとても明るく診察をされていて
亡くなった後は、その子とご家族と病院スタッフみんなで集合写真を撮るそうで・・・
患者様と動物病院とが強い絆・信頼関係で結ばれているんだろうなあと
話を聞いていて、いつも感じますし
当院もそういう風な最期の時を迎えさせてあげられる動物病院にしたいなあって思います。
先日、亡くなったわんちゃんは
当院にずっと通ってくださっていた15歳の子でした。
ちょうど一年前くらいに脾臓の腫瘤が破裂してお腹の中で出血して
ショック状態で来院され、夜間に緊急オペとなりました。
そっから無事に退院して
術後の抗がん剤を数回実施して、元気な日々を過ごしてくれておりました。
それが年末に急にまた違う腫瘍が発生してしまい
その増大スピードがとてつもなく早く
治療による症状の改善も一時的な感じで、亡くなってしまいました。
僕としてはもっと長く伸ばしてあげたかったな、という想いは強かったので
亡くなった時には僕も鈴ちゃんも涙を堪えることができませんでしたが
お父様もお母様も悲しみの中にも笑顔があって。
それはとても良かったことだなと思います。
普段はそんなことをしなかったそうなのですが
最期の数日は、お父様とお母様とその子の三人で散歩ができたそうで
そのお話をお父様は嬉しそうに話してくれました。
とても貴重な時間だったんだと思います。
命あるものいつかはどうしても終わりを迎えなくてはいけないので
そこは仕方のないことなのですが
どうせならその最期の瞬間を
ご家族みんなが涙を流しながらも笑顔に溢れているような
どこかすっきりとした感じの時間にできたら素敵なんだろうなって思います。
それでは今日はこのくらいで。
縁あって、愛犬、愛猫と出会い、ワンちゃん、ネコちゃんは自分の置かれた環境下で、一生懸命飼い主の気持ちに寄り添ってくれると思います。楽しいことがあったときは一緒になって全身で喜びを表現してくれて、辛いことがあった時はぴったり寄り添ってくれて、言葉を発しなくても十二分以上に気持ちが通じます。昨年。友人の愛犬が12歳で虹の橋をわたりました。会うといつも、愛嬌を振りまいてくれ、居てくれるだけで彼女も嬉しそうでした。心臓が弱って思うように散歩も行けなくて、彼女自身も暗くなりがちだったので、暗くしてたらコロチャンが悲しむよ!いつも通り笑ってあげてね!とお願いしました。12歳で少し早かったけどコロチャンは幸せな一生だったと思います。
十数年の生涯の中で多くのワンちゃん、ネコちゃん達がたくさんの笑顔で過ごして一生を終えられるように願うばかりです。
>山梨様
動物と共に生活をすると、本当にかけがえのない時間を彼・彼女達は与えてくれますよね。
僕たちの仕事は、そんな時間を少しでも長くして
わんちゃん・ねこちゃんがご家族にたくさんの笑顔を齎してくれるお手伝いをすることなのかなと思っています。
頑張ります!!
信頼できる先生たちに出会えて私達はとても良かったって感じています。
私の中ではみなとまちの先生は先の循環器の先生に負けず劣らずの立ち位置です。
犬さん、猫さんを救いたいと言う真摯な思いはとても伝わってきますし、愛犬を亡くしたのちの家族(私)までにも嫌な顔をすること無く先生も鈴ちゃん、受付スタッフさんも寄り添って対応して下さって・・・なかなか出来ないこと、素晴らしいと感じました。
まだまだ悲しみは尽きませんが彼が残してくれたかけがえのない幸せな時間をたくさん思い出してありがとうを言えるように。
本当に大切な子たちの命、これからも沢山救って下さいね。
私達は彼の命を大切にして下さった先生、スタッフさんに感謝しかありません。
素敵な病院だと私は確信しています。