猫さんの慢性腎臓病と再生治療
先日の裏ブログの方でも少し触れられておりましたが
当院も動物再生医療技術研究組合という組合に入ってみました↓
なので、ご希望の方がいらっしゃればこちらの研究組合から送られてくる
細胞を用いて他家細胞移植を実施することが可能になりました。
ご興味のある方はこちらを読んでみて下さい↓
実際どこまで効果があるのか、まだ未知数な部分も多い分野にはなります。
費用がそれなりに高額なので
費用対効果としてはあまり高くないかもしれません。
が、将来性のある分野ではあると考えております。
実際、慢性腎臓病の猫さんについての報告もあるようで
これから実施される症例数が増えていきデータが蓄積されていけば
慢性腎臓病を含めた慢性疾患に対する
治療方法の一つの選択肢になる可能性があると思います。
で、当院も腎臓病の治療には力を入れて取り組みたいと考えておりますので
もしある程度効果が期待できるのであれば
慢性腎臓病の症例に対して再生医療という試みを実施したいという気持ちがあります。
特に猫さんは慢性腎臓病について悩むご家庭が非常に多いので
ある程度の需要はあるんじゃないかと思うんですね。
ただ、効果がまだはっきりとしなかったり
副作用なんかが心配などの声もあると思いますし
何より細胞の投与費用が10万円ほどかかってしまうという費用面の問題も大きいと思います。
なので、最初の数名に限る話にはなるのですが
細胞の投与にかかる費用だけこちらで負担させていただき
その後の経過を追わせていただけないでしょうか?
というご提案を今回させていただきたいと思います。
まずは、猫さんの慢性腎臓病に限定して募集したいと思います。
猫さんの慢性腎臓病の治療として再生医療に挑戦してみたい方が
もしいらっしゃれば、申し出ていただければと思います。
ご費用面についてはある程度負担させていただきます。
よろしくお願いいたします。
そのほかの病気の治療中で再生医療にご興味のある方も
もし宜しければ、相談に来ていただければと思います。
移植医療などが現実的でない動物医療において
再生医療という分野は将来性のあるものだと思います。
エビデンスの蓄積によって効果が立証され
需要の増大により費用面の問題も改善していけば
将来的なスタンダードな治療の一つとなり得るのかもしれません。
それでは、今日はこの辺で失礼致します。
数年前に一匹、今年5月に愛猫が慢性腎臓病で旅立ちました。
これから効果が立証されて治療法の一つになることを切に願います。頑張ってください。
>CHIBI母様
コメントありがとうございます。
今まで慢性腎臓病を患った猫さん達のためにも
これからの猫さん達のために少しでも何かできることを模索し続けたいと思います。