動物病院
ケンネルコフと動画
細菌やウイルスが原因となる
犬さんの伝染性の気管気管支炎のことをケンネルコフと呼びますが
ここ1週間で診察機会がすごく多いような気がします。
伝染力が比較的強いため
ドッグランやペットホテル、トリミングサロンなど
他の犬さんと接触する機会があった後などに
咳などの症状を呈するパターンが多いです。
あとは、家に来たばかりの子犬さんなどにも
発症が認められることが多いです。
わんちゃんの咳症状は
一見、吐きそうな感じにも見えるため
嘔吐と間違えられることも少なくありません。
そんな時に役に立つのが
スマホでの動画撮影ですね。
最近は、患者様側から
症状発現時の動画を見せていただく機会がすごく増えました。
ここ1週間でも
ほとんどの患者様がすでに動画に症状を収めてくださっていて
迅速な診断に繋がっていたりします。
15年とか20年前なら
考えられなかったような診察風景かもしれませんが
症状を動画に収めるというのは
診断・治療にとってプラスに働くことが多いように思います。
痙攣発作を呈した時などもそうですね。
うちの次男が去年、熱性痙攣で緊急搬送された時も
痙攣時の様子をスマホで動画撮影していたので
診察室ですごく役に立ったみたいです。
神経疾患の鑑別にも動画は非常に有用ですね。
急に症状が現れた時には
どうしても人間慌ててしまって
咄嗟に動画を撮るという行動を起こすことは難しいかもしれませんが
何か症状があった時は動画を撮っておいて
動物病院で見せればいいんだな、と考えておいて下されば
意外と撮れたりするかもしれません。
良かったら有事の際にはお役立て下さい。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。