犬の僧帽弁閉鎖不全症における麻酔管理
今日のお昼は少し時間に余裕がありましたので
今回の麻酔外科学会の配信を観ておりました。
わんちゃんの僧帽弁閉鎖不全症における麻酔管理がテーマです。
わんちゃんが罹患する循環器疾患の中で
最も数が多いのが僧帽弁閉鎖不全症になります。
左心房と左心室を隔てている僧帽弁という弁が上手く閉まらなくなるせいで
血液の逆流が生まれ、左心室から左心房へと血液が流入してしまいます。
病態がステージB1、B2、C、Dみたいな感じで進行するとともに
左心房拡大、肺水腫と発展していくような病気です。
(わかりやすく簡単に書いています。)
今回はそんな僧帽弁閉鎖不全症をすでに抱えている犬さんの麻酔管理をどうしていくか?のがテーマでありました。
基本的には麻酔中の疼痛管理をしっかりした上で
循環管理をどうしていくか?ということになるわけですが
静脈還流量、心収縮力、心拍数、血管抵抗、自律神経活動、左心房の収縮力など
考えることがたくさんあるんです。
こういうのを頭に入れて
どういう風にやれば効率よく循環を回すことができるか、を考えながら麻酔をかける感じでしょうか。
もちろん術前の僧帽弁閉鎖不全症のステージの違いや投薬内容の違いもそうですが
本人の性格だったり、手術の内容による侵襲度、手術時間の違いなどなど
わんちゃん一人一人によって細かな違いはかなり出てくるので
その子にあったベストな管理方法を考えて実施していく形になります。
こういう講演を聞いていると
色々な機械が欲しいなあという欲求がまた出てきてしまうわけですけれども
そこは今後の望月との交渉次第でしょうか。
酔っ払って機嫌が良い時の彼に打診してみるのはありかもしれません。
最近は、彼と食事を取る機会もあまりないので
まずは移転が上手くいって落ち着いてからになるので、いつになるやらわかりません。
学会とか勉強会というものは
新しい情報などもそうですが
こういう学術的な好奇心をくすぐってくれるという意味でも
やっぱり定期的に参加しないとダメですね。
ただ
コロナが明けて、現地開催でない学術集会も出てきたのが本当に痛くて
参加したいけど参加できないものも増えてきてしまっているのが結構辛いです。はい。
早く人を増やして
病院の誰かしらが学会参加します!
みたいな体制にしていきたいんですけどね。
いや、本当に獣医さん募集しています。
損はしないと思うので、どなたか来てください。
待っています。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。