帝王切開
先週の金曜日は
インスタグラムにも登場しておりました
アメリカンブリーというわんちゃんの帝王切開の緊急手術でした。
結果的に7頭の元気な赤ちゃんを無事に取り出すことができ
お母さんも尻尾を振って元気に帰って行きました。
ちなみに今のご様子はこんな感じみたいです↓
https://www.instagram.com/p/CtYEEzzLhji/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==
お母さんも頑張ってお世話してくれていますね。
この手術があったちょうど同じ日に
こんなニュースがありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bfc08dba82eace3225175b55e4456e5c51cbe2e
2020年に熊本県で
帝王切開が遅れたために
胎児に重度の障害が残ったという医療事故について
熊本市が損害賠償を支払うというニュースでした。
周産期の緊急症例というのは
どう転ぶかによってその後の展開が大きく変わります。
今回の当院での手術も
たまたますぐに手術に入ることができたので
今、子犬さん達も元気に過ごしてくれているみたいですが
これも場合によっては、手術の開始が遅れ母体や胎子に影響が出ていたかもしれません。
特に動物医療の場合は
人間の医療とは少し異なり
帝王切開は基本的に全例全身麻酔下で行います。
(人医療でも全身麻酔下でやることももちろんあるとは思います。)
麻酔薬の使用方法によっては
麻酔の影響が赤ちゃんにまで出てしまい
取り出してもなかなか起きてくれない、という状況になったりもします。
それに加えて、今回の帝王切開の手術は
お母さんが短頭種さんということもあり
色々と麻酔に気を使うことの多かった手術になりました。
本当に母子ともに無事に返せて良かったなと思います。
こういった緊急的な対応が
いつでも取れるような環境を整えることができれば
わんちゃん・ねこちゃんと一緒に暮らすご家族の不安を少しは解消できるんでしょうけどね。
なかなかそう簡単ではありません。
少しずつ進めていくしかありません。
はい。
それでは、今日はこのへんで失礼します。