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医療の限界
良いことが起こったなあと思った矢先に
立て続けに悪いことが続くのはこの仕事の性なのかもしれません。
みんながみんな健康的で病気になんてならなくて
元気に暮らすことができれば
とてもハッピーな状態が続くわけですが
動物の病気がなくなったら動物病院の必要性も薄れてきてしまうから
そこには矛盾が隠れていますね。
動物医療の中で
僕がより興味深く勉強しようと思える分野というものは
動物の生命に直結するような分野であることが多いわけですが
それは
絶望的な状況から一時的にでも奇跡的な回復を認めた時の
えも言われぬ達成感に由来するのだと思います。
反対に
考えうる全ての手を尽くしても
どうしようもない状況というのはやはり存在していて
そういう現実と向かい合わなければならない場面というものには、大きく心が抉られます。
もう少し心の振れ幅が小さい分野に力を入れれば良かったのかもしれませんが
他では得られないような達成感を目指すと
その裏面には、どうしようもない現実というものがあるのだと思います。
医療の限界点というものを
可能な限り上へ上へと持っていく努力をし続けることでしか
そういった挫折を味わう機会を減らす術はないんでしょう。
なんかすみません。
今日はこれぐらいで失礼します。