アボカドにはご用心
アボカドの果実は
高栄養、高カロリーで健康的なイメージもあるかと思うので
普段から好きで食べておられるかたも多いかと思います。
そんなアボカドですが
人間以外の動物である犬さん・猫さん・馬さん・鳥さんなどには
強い毒性があるとされております。
獣医さんのFacebookグループって結構たくさんあるんですが
その中の動物の救急関連の情報を発信してくださるグループに
一応僕も所属させてもらってまして
先週からそこで動物への中毒特集みたいなのが始まりました。
記念すべき第一回がアボカド中毒だったので
せっかくならとここでも簡単に書いておこうかと思います。
アボカドに含まれるペルシンという物質が中毒を引き起こすと考えられておりましたが
アボカドを食べて死亡した放牧中の馬さんから
アボカデンという物質が検出され、これが心筋障害を引き起こす可能性があるとわかりました。
日本だとアボカドが自生している場所を散歩するわんちゃん、みたいなシーンは
おそらくほとんどないかとは思いますので
基本的にわんちゃん・ねこちゃんがアボカドを口にしてしまう場面は
自宅で人間が与えることが圧倒的に多いように思います。
死亡例の報告なんかはあるものの
犬さんのアボカド中毒の報告はかなり少ないみたいで
症状に一定の見解みたいなものはないようですし
具体的な治療方法なんかも対症療法しか今のところないみたいなので
動物には心臓毒性がある可能性があると考えて
アボカドを与えないのが一番かと思います。
人間は美味しく食べることができるものでも
場合によっては動物たちの命を奪う可能性があるなんて
ちょっと恐ろしいですね。
人が食事を摂っている時にものすごく欲しそうな目でこちらを見つめられると
あげたくなる気持ちはすごくわかります(というか僕は事実あげてました)が
わんちゃん・ねこちゃんのことを考えれば、やはり注意は必要ですね。
そんな感じで今日はこれくらいで終わりにします。
それでは。