シロも家族
当院の動物病院としての特性上
動物医療に対して熱心に取り組んでくださる方が数多く
患者様として通っていただいている印象でして
良い意味で意識の高いと集団と言えるわけですが
今の日本の社会にそれを当てはめて考えると
どうしてもマイノリティーと言わざるを得ないと思います。
誤解を招くような表現かもしれませんが
僕はもちろんそのマイノリティーを支持している派です。
というよりも当院のスタンスがそこを目指しておりますし
別に全人類の理解を得ようなんて気持ちは毛頭ありません。
ただ共感してくださる方に支持されればそれで良いと思いますし
そういう方々の期待に全力で応えようという気持ちしかありません。
動物病院に動物を連れて行くご家族にも
社会生活や家庭の営みというものがありまして
動物を中心に生活するということが現実に難しいこともあるわけです。
病状が急性期の場合
動物病院に動物を連れて行かないとけない来院頻度は
どうしても多くなってしまいがちで
『経過を見るために、明日も診せていただけないですか?』と
僕たちはお伺いを立てるわけですが
『明日は仕事でどうしても難しくて・・・』となるケースも少なくありません。
人間の生活がっての動物の生活だと思うので
そりゃあそうだと思います。
でも、そういう時に
『家の犬の調子が悪くて・・・』と説明したら
会社の上司が快く動物病院へ送り出してくださる職場も最近は多いみたいで
そういう時は何だか嬉しくなるわけです。
『子どもが熱を出したので早退します』というのは
どこの会社も許されるのに
(*保育園が預かってくれなくなるので、仕方ないとは思います。)
『うちの猫が調子悪いので今日お休みをいただけないですか?』と聞くと
怪訝な顔をされてしまう日本の風潮は
まだまだ海外のそれとは程遠いわけで。
少しずつ動物のいるご家庭にとっても
理解のある人が増えてきてくれる世の中になったらいいなあと
単純に考えるわけですが
きっと事態はもっと複雑なんだろうと思いますし
そんなに単純でもないんだろうと思います。
難しいですね。
難しい問題なんだとは思いますが
誰もが『シロも家族だ』と考えてくれるような
そういう世の中だったら良いんですけどね。。
今日はこれぐらいで失礼いたしますが
最後に告知です。
マグネットステッカー完成しました↓
とても可愛らしいデザインに仕上げていただきました。
貼りたいので欲しいですーという方は病院までお越しください。
お渡しさせていただきます。