狂犬病ワクチン
4月に入り、今年度の狂犬病ワクチンの接種がスタートしました。
4月から6月は強化月間らしいです↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5f21c2287d8b12e98eaefe1a9bd67a747b12d25
日本は長年清浄国なので
狂犬病なんてあるのかよ、って思う気持ちもすごくわかります。
狂犬病なんて日本にいたら絶対にならないでしょって思ったら
狂犬病ワクチン打たなくていいんじゃないか?って考える人も出てくるだろうなとも思います。
でも、ご存知の方も多いかもしれませんが
目線を日本から外に向けてみると
世界の中で日本の農林水産省が指定する清浄国と地域は6つしかないんですね↓
6つしかないんです。
それ以外は狂犬病の清浄国・地域とは認められていないということです。
それってすごいことだと思いませんか?
世界に目を向けると
狂犬病という病気はごく当たり前に存在する疾患なんです。
日本は、島国という特性上、病気が侵入しにくい環境にあったのと
狂犬病予防法により狂犬病ワクチンの接種が義務付けられたことなどが
狂犬病清浄国になることができた要因ではないかとされております。
狂犬病というのはすべての哺乳類が感染する疾患です。
狂犬病ワクチン接種率が低下してしまうと
色々なルートから感染が国内に広まってしまう恐れがあるわけです。
僕らが大学生の頃から
狂犬病ワクチンの接種率低下は問題視されておりました。
野生のアライグマなんかが感染源となってしまうんじゃないか?とか
ロシアの漁船に乗っている犬さんが北海道に侵入してそこから広まってしまうんじゃないか?とか
色々と聞かされました。
狂犬病は発症してしまうと、基本的には致死率100%とされる恐ろしい病気です。
そんな恐ろしい病気が国内で広まるとか
考えただけでゾッとしますよね。
なので、わんちゃんがご家庭にいらっしゃる方に関しては
狂犬病ワクチンの接種が義務付けられているわけです。
打たないことは法律に違反していることになりますので
基本的には打ってください。
持病によるリスクが高い場合や病気の治療など
ワクチン接種の猶予が認められる場合を除いては、基本的に打ってください。
上記のyahooニュースに書いてあったように
獣医師の金儲けのためにやるんでは?みたいな疑問があるみたいですが
一応、獣医師の仕事として打っているわけですから
相応の対価は発生します。
が、どちらかというと感染症予防のための業務を代行しているという側面が大きいため
そんなに儲かるものではありません。
なので、打っていただければと思います。
以前は静岡市も行っていた集合注射とは違って
せっかく動物病院で打つのであれば
きちんと身体検査もさせていただきますので
それがもしかしたら何かの病気の発見に繋がるかもしれません。
そういう意味では、動物病院に来るきっかけとしても良いのではないかなと思います。
普段の病院よりも
午前中は特に混雑する感じにはなりますが
狂犬病ワクチン接種はやっていただければと思います。
ついでにフィラリア検査を実施することもできますし
特に予約も必要ありません。
よろしくお願いいたします。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。