獣医師の賞味期限
先日、獣医師の先輩方が主催する経営戦略のグループに入れていただくことができました。
その中では、動物病院を運営する上での様々なことが題材となり
色々な先生方のご意見を聴くことができ
大変勉強になっております。
そのグループ内で、獣医師の賞味期限ってそんなに長くないと考えているという先生のご意見がありました。
これに関しては僕も激しく同意しています。
獣医師と言えども人間ですので
当然等しく歳をとります。
歳を取れば、動きの俊敏さや体力面では若い頃と比較して衰えてくることも多いかと思います。
理解力や判断力などは歳とともに上昇することもあるかとは思いますが
記憶力や情報処理能力なんかは10代から20代の時と比較すると衰えを隠せません。
そうなると、動物病院として勤務医の先生を雇用する時に
一人の獣医師としての同じような診療スキルなら若い方を選ぶのではないかなと僕は思います。
ただ単に診療を行うだけなのであれば、たぶん若い方が有利です。
50代、60代の獣医師の先生方の求人への応募などがちょいちょい来たりしますが
正直それなら新卒の先生方に来てもらえる方が動物病院としてありがたいなと思います。
30代以上の勤務医の先生に求めることとすれば
その人しかできない超専門的なマニアックなスキルの持ち主か
もしくは下の先生方や動物病院スタッフの育成、マネージメント面で活躍できる能力があるか
のどちらかなのかなと思っています。
ただの一人のパフォーマーとして獣医師人生を歩むのであれば
なかなか険しい道のりが待っていると僕は思うんですね。
人材育成のスキルだったり院内のマネージメントスキルであったり
そういった病院運営では欠かせない能力があれば
プレイングマネージャーとしての価値が上がると思いますし
病院としても重宝してくれる可能性はあるとは思うんですが。
ずっと勤務医として働くとなった時に
めちゃくちゃ大規模な動物病院で一生勤務医として働くということも無くはないですが
静岡市のような超大規模な動物病院がない地方都市においては
それも難しくなると思います。
大体の動物病院が、院長先生が引退されればその後の運営が難しくなるパターンが多いですしね。
院長先生と歳の近い勤務医の先生であれば、ギリギリまで雇ってもらえる可能性はあるのかもしれませんが
突然死の多い職種でもありますので
院長先生に全てを委ねるのは何だか心許ない気もします。
そうなると、やっぱり自分で開業するしかないんじゃないかなあと思いますが
最近は開業志向の先生も少なくなっているそうで
この先どうなるんでしょうね。
今現在勤務医として働いている獣医師の先生方は
そこらへんをどう考えてらっしゃるのかなあというのが、僕の知りたいところでして
当院はどうしても勤務医の先生に来ていただかないと困るので
どうにか当院に就職して欲しいわけですが
そういった勤務医の先生の今後の獣医師人生も
一緒に考えることのできる病院にならないといけないと思っています。
ずっと当院で働いてくださるのであれば
獣医師としての付加価値をつけていく方法を一緒に模索しながら
動物医療業界でのその方の市場価値を上げなければなりません。
単純に知識と技術だけがあるだけだったら
歳を取れば若い獣医さんに取って代わられてしまいます。
そういう意味では、医療人?としての獣医師の賞味期限は正直あまり長くはないと思います。
業界としては新陳代謝を図れてその方が良いと思いますし
動物医療が発展していくためには世代交代みたいなのは大事だと思います。
望月が前にアメブロの方でも書いておりましたが
僕自身も老害獣医にはなりたくはないので
若い先生方が活躍できないような動物病院は良くないと思っています。
その歳に合った働き方というのが獣医師にもあるはずで
それを実現していくためにも
どうか当院に入ってくださらないでしょうか?
はい。結局はそれです。すみません。
当院は一緒に働いてくださる獣医師・動物看護師の方を募集しております。
ご興味のある方は、インスタのDMでも病院のメールアドレスでも
何でも良いので連絡ください。
本気で動物医療従事者として今後の人生を歩みたいと考えているのなら
決して損はしない動物病院だと思います。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。
ご連絡をお待ちしております。