予定説とアンダーマイニング効果
フランスの神学者ジャン・カルヴァンによって提唱された予定説という考え方は
簡単に言うと、神様が救済の手を差し伸べてくれるかどうかはあらかじめ決まっていますよ、という考え方す。
善い行いを積めば、神様が助けてくれるとか
そういうのは関係なく、助けられるかどうかは最初から決まっているんですよ、ということです。
いや、そういう風に言っちゃてもいいの?って感じですし
実際に予定説を認めているキリスト教諸派は少数みたいですが
結構面白い考え方だなと僕は思います。
人間は、努力すれば必ず報われるんですよ、とわかっている状態と
努力しても報われるかどうかはわかりませんよ、という状態だと
どっちの方がより努力するようになると思いますか?
難しいですよね。
心理学の方では、アンダーマイニング効果というものがありまして
『内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーションが低減することをいう』
とwikipedia先生には書かれています。
例えて言うと
もともと好きで絵を描いていた画家の人がいたとして
その絵が評価されて、絵を描くことに対して報酬が支払われるようになった途端
絵を描くことへのモチベーションが低下する
そんな現象をアンダーマイニング現象と言います。
目的がお金になってしまったりするのがその典型例かと思います。
そういう風に考えると
予定説的に物事を捉えるのもそれはそれでありなんじゃないかと思いますよね。
結局最初から決まってるらしいけど
報われるかどうかわからないからとりあえず頑張ってみる的な。
最初から絶対に報われますよ、より頑張る度合いは向上するかもしれません。
何においてもそうだと思いますが
人が何かに対してモチベーションをずっと維持し続け
何かを継続的に成し遂げることというのはものすごく大変なことだと思います。
モチベーションを維持し続けるのが難しいのなら
人間はどういう思考の末に努力を重ねることができるのか?という視点で
色々な分野の勉強をして
自らを鼓舞するとでも言いますか
そこを活用して自身のモチベーションを維持しようというのが最近の僕のやり方であります。
どんな勉強をしても
最終地点は、当院の患者様の満足度上昇と当院の規模拡大なわけですので
全てはそこに帰着します。
色々な側面から、地域の動物医療発展を目指したいと思います。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。