思考停止
今日の昼に望月と話をしていて
東洋医学しか信用しない人、東洋医学に縋りたくなる人というのは
思考停止に近い状態なんじゃないか、という考察がありました。
東洋医学という分野が確立されている以上
きちんと勉強して活用すれば一定の効果が得られるのでしょうし
西洋医学と東洋医学を組み合わせることで、より良い治療成績が期待できる分野も多いとは思います。
ですが、すべての病気に対して東洋医学だけで立ち向かえるとは到底思えません。
これだけ西洋医学が発展した世界の中で生きていて
東洋医学が全てだという考えに至るのであれば
それは考えることをやめた、と捉えられても仕方がないように感じます。
確かに、考えないことってすごく楽なんですよね。
ある種の脳の防御反応のような感じで
目の前の現実から逃避しようとしている状況にも近いのではないかと思います。
実際、本当に辛くて辛くて仕方がないような状況なのであれば逃げた方が良いですし
一旦、脳を休めるためにも何も考えず思考を停止させることは大切なことかと思います。
ただ、目の前の現実全てから逃げ続けた先に何があるのかなあ、とも考えます。
考えないことは楽かもしれませんが、それ以上の発展は望めないと思います。。(個人的には)
色々と考えて試行錯誤を繰り返すからこそ、違う発見があったり
今までとは異なる景色に出会えるのではないかと思います。
15歳の犬さんに病気が見つかりました。
その時に『もう年だし仕方ないよねー』と医学的介入はせず、いわゆる『自然に』まかせるのか
その子のために何ができるのか?色々と考えて、できる限りの医療介入を行うのか。
どういう形を選択するかは人それぞれだと思いますし
何が正しいとか、そういうのは無いと思います。
何もしなくて自然に任せる方が、病気について考えなくていいし
お金もかからないですし、楽だとは思います。
ただ、めちゃくちゃ個人的な意見ではありますし
言葉が悪いですが
最後の最後まで『生』というものに拘り、1日でも長くと、足掻き続けるような姿勢が僕は好きです。
とことん最後まで一緒にできる限りのことをしようって思います。
『攻める医療』とでも表現しましょうか。
そういうとことん医療的介入を図る姿勢は
病院としても大変ですし、リスクも伴います。
何もしないで自然に・・・と患者様におっしゃられる方が、病院もそれ以上考えることは少なくて済むので楽だと思いますし
実際にすごくリスクのあるような症例だと、『これ以上は・・・』という言葉にどこか胸を撫で下ろしてしまう場面もあります。
でも、せっかく動物病院と銘打って仕事をしているんだから
とことんやりたい人にはとことんやってあげたいじゃないですか。
そっちの道を選ぶのなら
しんどいかもしれないですが、僕は考え続けることができる人でありたいなと思います。
お家の犬さん・猫さんの病気に関して諦めたくない人はぜひ当院までご相談ください。
何かしらの選択肢を提示できるかもしれません。無駄足だったらごめんなさい。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。
今日は、もなかが 御世話になり ありがとうございました。えっ❓いつもと違う?様子見ていいのかな?と言うとき、すごく迷います。何故なら、まさかそんなこと…って事が起こる事があるからです。大きな病気が隠れていることがあるからです。
今日は、先生に診察していただいたので、何より飼い主の私が冷静に安心して様子を見ていけるのが、本当に本当に心強いです。
犬さんも猫さんも、今を一生懸命生きています。病気になった時には、より強く生きたいと伝えてくれます。
だから、どんなときも、出来ること全て全力で守ってあげたいです。
これからも、どうぞ よろしく 御願いします。
>もなか様
いつもありがとうございます。
ご家族が感じるちょっとした違和感というのが病気の発見につながることは、ままあることだと思います。
やはり、普段から一緒に過ごしている方々の感覚というのは見過ごすことはできないなといつも思います。
ですので、いつでも遠慮せず病院に来ていただければと思います。
生きるということはそれだけで尊いものだと僕は考えています。
動物たちとご家族の全力の一生懸命な想いにきちんと応えることができるように
僕らも精進したいと思います。
こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。