7月7日 木曜日の診察時間です。皺のセミナーについて。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
7月7日 木曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
本日は21時 からセミナーです。
今日のテーマは『皺』です。
皺?ってなるかもしれませんが
これからの季節は特に皮膚のトラブルを主訴に来院される方は多いです。
その中でも
写真にもあるパグさんのような短頭種さんに多いのが
皺の間の皮膚がジュクジュクしてしまうような皮膚炎になって来院されるパターンです。
今日は、1時間半に渡り、その皺についての勉強をしてきたいと思います。
皺の間の皮膚炎にお悩みの方のためにも
また後日ブログでアウトプットする機会も設けたいと思います。
今日のセミナーの内容がどういう感じかはまだわかりませんが
こういった皮膚炎に対して抗菌薬を使用する場面は非常に少なくなりました。
皮膚疾患に限らず
あらゆる分野において、抗菌薬の乱用を控えるようにアナウンスされております。
当院も二年前から考え方を改め
感染症ときちんと診断できる場合以外での抗菌薬の使用は極力控えるようにしております。(もちろん例外はあります。)
特に昔は(今でも?)当たり前のように使用されていた
去勢手術・避妊手術などの手術後の感染予防として抗菌薬を使用することがなくなったことで
抗菌薬を使用する機会が大幅に減少しました。
手術が終わり、お迎えの際に『化膿止めは出ないのですか?』と聞かれる機会も多いのですが
予防的な抗菌薬の使用というものは基本的には推奨されません。
抗菌薬は細菌感染症に対して使用される薬剤です。
何より一番怖いなあと感じたこととは
術後に抗菌薬を処方しなくなっても
この二年間全く何も問題が起こらなかったという事実です。
それだけ、今まで無駄に使用していたんだなあと反省しないといけません。
でも、よくよく考えれば
本来無菌的に手術というものは実施されるはずで
免疫抑制状態とかでない限り、基本的に手術を実施するだけで感染は起こらないはずなわけです。
本来必要ない薬を使わなくなっても
問題ないのは当たり前ですよね。
だから大丈夫なんだと思います。
抗菌薬についてきちんと勉強する機会が以前はあまりなかったのも問題なんだと思います。
未だに、この薬は『強い抗菌薬』『弱い抗菌薬』というような言葉の使い方がされたりしていますが
抗菌薬に強いも弱いもありません。
細菌に対して効くか効かないかそれだけです。
その範囲が広域か狭域か、というだけなのに『強い薬』ってなんなのかなあと思います。
強い薬という表現をされると、飼い主様的には身体によくないのかな、と勘違いしてしまいます。
逆に弱い薬なら安全に使用できるのか、って話にもなってしまうわけです。
そうじゃなくて、使う必要がある時に使う薬なんだよーっていう認識が浸透していくと
もっと治療しやすくなるのにな、と思うのですが
なかなかすぐには難しそうですね。
とりあえず、今日はこのへんにしまして
セミナーを聴いてまいります。
それでは!