6月19日日曜日の診察時間です。犬さんの熱中症についてでも簡単に。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
6月19日日曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 14時 から 18時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
youtubeの方に
先日のバーベキューの様子をアップいたしました。
丸田先生がわんちゃんの熱中症対策について簡単に説明してくれています。
よろしければ覗いてみて下さい。
うちの真ん中の子と下の子も映り込んでしまっておりますが
そこはお許し下さい。
今回は簡単な往診セットみたいな感じで
体温計、聴診器、留置針、点滴セット、催吐処置するための薬剤などを
色々と用意していったわけですが
特に何も事件は起こることなく無事に終了しました。
ですが、備えあれば憂いなしですので、準備はやり過ぎることはないかと思います。
さすがに点滴セットまでを用意して
屋外に屋外に遊びに行くということは、一般的には難しいとは思いますので
簡単にできる熱中症対策について少し触れたいと思います。
熱中症対策と言っても
特段何か特別なことがあるわけではなく
基本的には、体温管理と水分補給が重要となるとは思います。
屋外で遊ぶ時も、可能であれば日陰になる場所を確保することによって
体温の過剰な上昇を防ぐこと。
プラスでこまめな水分補給は非常に大切になってきます。
ジム君は氷なんかを喜んで食べておりました。
また、こまめに休憩をとってあげることも大事だと思います。
動物病院に連れてきていただいた犬さんの熱中症を診断する際に
おそらく最も大切な情報の一つが
その子が暑熱環境に長時間いたかどうか?体温が上がるような状況があったかどうか?になります。
気温が30度近くになるような日中にずっと屋外にいた、とか
クーラーの入っていない車中に長時間置いてしまった、とか
風通しの悪いクーラーのきいていない場所に長時間いた、とか
そんな感じの情報ですね。
そういった情報をいただくことが、早期の診断に繋がります。
熱中症という病気自体は
長時間の高体温という状態に置かれることで
最終的には全身性の臓器障害へと発展し、死亡率の高い病態に陥ります。
具体的には、腎障害により尿が作れなくなり、肝障害により黄疸が出始め
心臓が障害されることで不整脈が出現したり
痙攣発作や低血糖などを引き起こすこともあります。
非常に危険な病態です。
軽度の熱中症予備軍みたいなものであれば
体温を下げてあげる処置と点滴処置だけで状態の改善が見込めますが
一旦、臓器障害が起こってしまうと、集中治療が必要となる病態だと思います。
youtubeの中では、アルコールを体に散布し
気化熱を利用して体温が上がらないように、と言っておりました。
確かに、熱中症になる前の処置としては良いかもしれませんが
熱中症のような症状で動物病院に来院された患者様への
体温を下げる処置としては、その方法は推奨されておりません。
基本的には、常温の水道水で濡らしてあげて
扇風機やドライヤー、団扇などを用いて風を当て、体温を下げる方法が推奨されております。
決して、氷水などを使用してはいけません。
冷たいタオルなんかで体を覆う方法も熱がこもってしまうため良くないとされております。
そんなところでしょうか。
これから夏に向けて気温はどんどん高くなってきます。
熱中症には充分注意された上で、アウトドアに出かけましょう。
充分に予防対策をしても、時には防ぎきれないこともあるかもしれません。
暑熱環境で遊んだ後に
わんちゃんの調子が少しでも悪いな?と感じる時は
早めの来院をお勧めいたします。
あとは、異物の誤飲・誤食にも充分注意して下さい。
それでは、今日はこのへんでおしまいにします。