11月5日金曜日の診察は再診予定の方のみとなります。保護猫さんについて。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
11月5日 金曜日の診察は再診予定の方のみとなります。
なお、緊急の方に関しましてはその限りではございませんので
予めお電話いただき留守番電話に吹き込んでいただければ、後ほど折り返しさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
先日、瀕死の野良猫ちゃんを治療してもらえるか?というお問い合わせがありました。
当院は動物病院ですので
きちんとした検査・治療・入院にかかる費用などをお支払いいただければ
治療にあたらせていただきます。
との、旨を伝えたところ
お金は払えないし、猫ちゃんを飼うこともできないけど診てもらえないんですか?
というような回答をいただきました。
これに対して、皆様はどのような答えを期待されるのでしょうか?
動物病院は、慈善事業でもボランティア活動でも愛護団体でもありません。
動物医療を飼い主様に提供することでお金をいただくのが仕事です。
もちろん、みんな動物は好きな方だと思いますし
助けてあげたいという気持ちを持たずに仕事をしている人はいないと思います。
ですが、それは可哀想だからという理由だけで無償で治療を全部してあげます、ということにはなりません。
それをやってしまったら
きちんと費用をお支払いいただいている患者様に対して、僕たちはあわせる顔がありません。
みんなタダでいいじゃん!って話になってしまいますし
そうなると病院はつぶれてしまいます。
それに、猫さんを保護するということはそんなに甘いものではないと思います。
猫ちゃんも人間と同じ一つの命です。
猫ちゃんを保護するなら、その子の治療はもちろんのこと
その後のことまで責任を持つのが、保護するということなんではないかなと、僕は考えていますし
それができないなら保護なんてしちゃダメなんじゃないかと思います。
ただ単に可哀想な猫さんを放っておけなかったから保護したんですが
治療費を出すつもりはないですし、その後のことは何もできません、は保護じゃないと思うんです。
それはただのエゴなんじゃないかと。
こんなこと書いてると
獣医のくせにひどいっ!とか、結局はお金ですか!?とか言われるのかもしれませんが
動物病院は営利団体です。
僕は、今来ていただいている当院の患者様を守りたいので
それのために批判されるなら、それはそれでも構いません。
今日、去勢手術をした猫ちゃんは
今年の7月に保護された猫ちゃんです。
保護された時は、カラスか他の野良猫さんか何かにやられたのか
頭部の皮膚は完全に膿んでおり
眼も膿汁で見えなくなっており、後ろ足は骨折しておりました。
そこから入院治療を経て
食欲ももりもり出てきて、眼もぱっちり開き、走り回れるようになりました。
保護されてきた当初
ご夫婦は『費用はいくらかかっても構わないから、この子のためにできることは何でもしてください。』
と連れてきてくださいました。
退院後も、きちんと通院していただき、猫さんはみるみる大きくなっていき
無事に今日の去勢手術の日を迎えました。
これが猫ちゃんを保護するということ、なんじゃないかと僕は思います。
昨日に引き続き、賛否両論あるかもしれませんが
先日のお電話口の方と、本日の飼い主様の間のギャップがあまりにも大きかったので書かせていただきました。
それでは、今日はこのへんで。