11月4日木曜日の診察時間です。安楽死についての考えを書きたいと思います。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
11月4日 木曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
昨日、アメブロの方に安楽死についての病院としての意見を教えて欲しい、というコメントを
いただきましたのでこちらのブログにも書きたいと思います。
動物病院がこうやってブログに書くテーマとしては
ややタブー視される話題なのかもしれませんが
今通っている動物病院の先生がどういう考え方で仕事をしているのか?
というのは飼い主様には知っておいていただきたい点でもありますので
気にせず書いていきたいと思います。
僕個人としましては
安楽死に対して賛成ですか?反対ですか?と問われれば、どっちかというと賛成側になると思います。
実際に安楽死処置をやった経験もあります。
ニュアンスとしては、絶対にしないわけではない、という表現になりますでしょうか。
動物の命を救うために僕は仕事をしているので、できればやりたくないです。
ただ、そこには例外があるとは思う、という考え方です。
安楽死処置というものは、動物医療だけに認められた選択肢です。
それは飼い主様に認められる権利の一つでもあると考えています。
また、どんな病気でも全て治すことができる医療は存在しないという事実もありますし
命あるものいつかは終わりがくるものです。
なので、僕の中で安楽死をお願いされた時に実行に移す基準というものは
どうしても呼吸苦や痛みから解放できないような状態で
医療行為を行ったとしても改善を見込めず、死が迫っている状態の子になるかなと思います。
なので、安楽死処置を行うかどうかを考える時というのは
とことんできる限りのことをしてあげた上での判断になります。
アメリカの獣医療においては安楽死処置は日本よりも実施機会は多いと思いますので
獣医師側から安楽死を勧めるという場面もあるのかもしれません。
ですが、僕は日本人で
日本の動物医療分野で生きてきているので
僕自身が安楽死を飼い主様に勧める場面というものはないと思います。
特に、臨床獣医師として経験年数を重ねる中で
特に救急・麻酔・集中治療・疼痛管理・腫瘍なんかの分野の知識・技術が増えるなかで
犬さん・猫さんを苦しみから解放してあげることができる選択肢が
安楽死処置以外にもあるのではないかと自信を持って言える場面が多くなってきました。
僕の理想は、亡くなる最期の日まで食事が取れて苦しまずに動物が逝くことなので
その理想はずっと追求し続けるつもりです。
そこを追い求め続けることで、安楽死を選ばなくてもいい場面が増えるんじゃないかなと考えています。
それってただの延命じゃん!と言われればそうなのかもしれません。
延命治療はやりたくないんです、と言われたりすることもよくあります。
ただ、『延命』という言葉の定義って何ですか?
人間の寿命よりも犬さん・猫さんの平均寿命の方が絶対的に短い以上
僕たちの仕事は、動物の命を延命させ続けている行為なんじゃないかな、とも思います。
ただ、僕はそこに意味はないとは思いません。
人間側のエゴじゃないか!と言われれば、そうです。その通り。
1日でも1時間でも1分でも長く生きていて欲しいと思う、人間側のエゴだと思います。
でも、そこに苦しさとか痛みとかないんだったらそれで良くないですか?
今まで一緒に暮らしてきた家族と1分でも長い時間傍にいること
それが動物にとって幸せなんじゃないかな、と僕は思うわけです。
そのかけがえのない貴重な時間を作り出すのが僕たちの仕事なんだと考えています。
というわけで、安楽死について僕なりの意見を書かせていただきました。
おそらく賛成・反対、色々とあるとは思います。
もし、今日のブログについてまたご意見などございましたら
コメントしていただければ、返信させていただきます。
それでは、今日はこのへんで。
大山先生!
本日は診療時間外にも関わらず、折り返しのお電話ありがとうございました。
お電話の後、ワセリンを使って試してみたのですが、上手く出来ず、チャチャ丸も怒ってしまいまして、
ぬるま湯で濡らして、乾かしてみたら戻りました。
初めての事だったので、慌ててしまいいきなりお電話してすみませんでした。
でも、対処法を教えて頂き助かりました!本当にありがとうございました!!
>近藤様
コメントありがとうございます。
祝日時間で診察できずこちらこそ申し訳ありませんでした。
チャチャ丸ちゃん、無事に戻って良かったです!
また、何かありましたらご連絡ください。