てんかん発作の管理の話
最近、セカンドオピニオンのご相談が多いという話は以前に書きましたが
直接の主訴とは関係はないんですけど
そういう子達の中には、すでに抗てんかん薬を処方されている子が少なくありません。
別にそれ自体は問題ないですし
てんかん自体はそんなに珍しい疾患でもないので
抗てんかん薬を服用されていること自体は良いんですけど
なんとなく気になるのは
複数種類の抗てんかん薬を併用されているケースが比較的多いなあと感じること。
本当にたまたまそうなだけかもしれないんですけど
通常、てんかんの治療って単剤で実施するんですけど
もし単剤治療によって発作のコントロールが上手くいかなかった場合は
その薬の血中濃度的にまだ用量を上げられそうなら増量を試みる形になるかと思います。
そうやって、できる限り単剤で発作をコントロールしようというのが
てんかんの治療の基本なのだと考えておりましたし
実際、当院の抱えるてんかん症例の子達のほとんどが単剤のみでコントロールしています。
もちろん用量を上げても単剤だとコントロールが難しく
併用を余儀なくされるパターンがあることも存じておりますし
併用してもコントロールが難しい難治性の症例がいるということも把握しております。
ただ、なんとなく併用症例が多すぎないか?と感じただけで
あれ?てんかんの管理方法って以前と変わったのかな、と考え
色々と調べてみることになり
結果、そんなことないよな、ということで今に至ります。
主訴が痙攣発作とか、てんかん関連のことで来院していただいているわけではないので
なかなか抗てんかん薬を増やすことになった経緯とかで詳しく聞くのもどうなのかな、ってことで
あんまり深掘りできていないのも悪いんですけど
そんなに併用しないとてんかん発作の管理が難しくなる症例ばっかり来ることがあるんでしょうかね。
犬猫さんに使用する抗てんかん薬はいくつかありますし
そのどの薬剤も有効率に大きな差はないので
たまたま当院で診させてもらっているてんかんの子達が
単剤療法との相性が良かったってだけの可能性もあるなあ、と思うんですけど。
別にどういう薬が悪いとか、どういう治療方法が悪いとか、そういう話ではなくて
こういった臨床経験の中で抱く、いわゆるクリニカルクエスチョンみたいなものが
最終的には一つの報告にまとめられたりして
エビデンスとなり医学が進歩していく側面があると思うので
やり方一つで、てんかんのコントロールが上手くいくならその方が良いと思いますし
その方法がわかればなあ、ということで
何か違いがあるのかなあ、と考えていただけでございます。
今後、抗てんかん薬によって治療を実施する際には
そういった点も考えながら経過を診ていきたいと思いました。
2剤、3剤を併用されている方も実際には多いのでしょうか?
もしご経験がある方がいらっしゃれば、よろしければ教えてください。
それでは、今日はこのへんで。