クッシング症候群は治療しなくて良いという都市伝説
嘘みたいな本当の話ですが
昔、犬さんのクッシング症候群は治療しなくていいという噂みたいな情報がありました。
クッシング症候群という病態は内因性のステロイドホルモンが過剰に分泌されることにより
色々な症状を起こすものになるので
多食傾向になることも少なくありません。
多飲多尿にもなりますし、年齢の割にたくさん食べるような状態でもあるので
病気だとは気づかれない場面もあるような症候群であることもあり
そういった都市伝説が存在したのかもしれません。

ただ、日本の先生たちがこちらの論文を発表したこともあり
明確に治療をした方が生存期間が伸びることが示されました。
この論文の中に出てくる生存曲線はこんな感じです↓

トリロスタンで治療を実施している群と身治療群を比較しているものになりますが
無治療群と比較して明らかに治療群の方が生存期間が長くなっていることがわかります。
こういった報告もありますし
クッシング症候群自体は筋肉量の低下や糖尿病発症のリスクや
血栓塞栓症のリスクを上げたり、感染症に陥りやすくなったり、高血圧になったり
タンパク尿を引き起こしたり、胆嚢粘液嚢腫の発生リスクにもなるとされています。
なので、基本的に治療対象となる疾患となると考えてください。
ただ、慢性腎臓病を併発しているクッシング症候群に関しては
その限りではないと言いますか
どちらかというと敢えて治療をしないという選択を取ることも少なくないのかな
と個人的には考えております。
ここらへんの話は来週のセミナーの中でお話しできればなって考えております。
トリロスタンによる治療によって、腎血流量を落としてしまう可能性がある、といった
そんなお話しですね。
多少、獣医師によっても意見の変わる部分かもしれませんが
そういったお話ができればなと思います。
よろしければ、来週のやつにご参加ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf7Gh1b6dRPxfkcfLsZ3uCV01L9Zpg8zRVOMgkAs6P6AGvmAQ/viewform
それでは、今日はこのへんで。