葛藤
僕が今現在診療をする中で1番ストレスに感じることが
もうちょっと早く治療介入できていれば
もう少し長く生きられたんじゃないかっていう症例に出くわすこと。
別に自分自身の診療スキルがどうこう言うつもりはないですし
僕だって間違うことは少なくないと思いますし、診断できないことだってあると思います。
100%完璧な獣医なんてどこにもいないという前提で話してはいますが
それでも
良くならない治療をよくわからないままダラダラと続けた結果
助けられない状態になってセカンドオピニオン的な感じで見せてもらって
すぐに診断をつけることができて治療介入できたけど、間に合いませんでしたっていう状況には
色々と思うことはあるわけです。
そりゃあ
お腹の中にでっかいリンパ腫ができていて体重が落ちていく猫さんに
ソレンシアを打っても良くならないでしょう、って思いますし
明らかに急性腎障害だった犬さんに腎臓の薬ですよと称してフォルテコールを出し続けたって
状況は良くなるわけないと思います。
今話しているのは、そういう話であって
これは見逃したり、診断つかなくても仕方ないよね・・・的な話ではないのです。
じゃあどうすればいいのか、って話なんですけど
みなとまちの認知度を上げて
初めからうちで診察させてもらったら変わったかもしれない、と思いたくなってくるんですよね。
まあ、実際は、その時にうちが診ていても見逃した可能性を否定することはできないんですが
人間の心情としてはそう思わないとやってられないわけです。
ご理解ください。
そうやって認知度を上げようと色々と努力しているつもりですし
実際に初診さんの数は増えていますし
市外や県外から来てくださることも珍しくはなくなっています。
それはとても喜ばしいことなんですけど
一方で、患者さんの数が増えると
少数ながらも一定の割合で出現する変な?不思議な?方々との遭遇は免れません。
『呼吸が止まっているかもしれないので診て欲しいんですけど、診察時間内に間に合わなさそうです』と
お電話をいただいたので
スタッフの労働環境のことを考えると良くないのかもしれませんが
大丈夫ですよと返答し、薬剤なり機器なりを準備して待っていても
一向に来る気配のない人だったり。
『初診料はいくらですか?』と病院の受付まで来て聞いてから
じゃあいいです、と帰っていく失礼な方だったり。
去勢手術や避妊手術の予約をして当院の手術日程を埋めたのにもかかわらず
直前になって、費用を訊ねてくる電話をかけ、結果キャンセルする人だったり。
明らかな診療時間外なので、診察できないですと断っても
『どうしても診てください!』と何度も電話をかけてくるような人々だったり。
割合的にはすごく少ないはずなんですが
嫌な記憶ってどうしても頭に残ってしまうわけで。
どれもこれも一緒に働くスタッフにとっては一定のストレスになってしまうわけで・・・
病院の認知度を上げるってことは
一定のこういった失礼な人々を増やすことにもつながるのかな、と考えると
なんだかな、と思うわけです。
今日ももっちーが
もう看板外そうかなって言ってました。
そういうことなのかなって思います。
1番最初のみなとまちアニマルクリニックみたいに
隠れ家的な感じで動物病院が存在する方が
本当に調べてきてくれた人しか来ないから良いのかなって思ったり。
ハンター試験みたいに、試験会場に辿り着くまでにも試練がある、みたいな
そんな感じですね。
まあ、でも患者さんが増えること自体は
医療設備の拡充やスタッフの増員にもつながって
結果的に、既存の患者さんが享受できる医療レベルも上がったりするのかなあ、と考えると
悪いことでもないわけで。
問題は、どうやってそういったストレスと付き合っていくかって話でしょうか。
そういう事象を生まないようにするシステムが必要なんでしょうか。
難しいですね。。。
現時点の僕としては
必要としてくれている人にまだ十分に行き届いていないと感じることも少なくないので
患者さんを増やす方向ではいきたいとは考えています。
なので、とりあえずインスタの更新も学術的なやつで
腎臓病で押し続けてみようかなと思いました。
どこまで続くかわかりませんが、よろしければ拡散してくださると嬉しいです。
それでは、今日はこのへんで。