犬さんの心原性肺水腫に関する報告
8月からスタートする川崎市宮前区の動物病院
どうぶつ病院川崎菅生ペットウェルネスラボ、ですが
一時的に情報公開を控えないといけない状況だったのが
やった解禁になったので
またインスタグラムの方とスレッズの方で更新を再開したいと思います。
目標は8月のリニューアルオープンまでに
フォロワーを300人ぐらいまで増やしたいのと
googleで『川崎市宮前区 動物病院』という検索で
ペットウェルネスラボが登場することです。
なので、このブログでもちょいちょい名前は出していこうかと思います。
皆様応援してくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
で、今日は久しぶりに学術的な話でも。
ちょうど今日心原性肺水腫の犬さんが半日入院治療していたこともあったので
犬さんの心原性肺水腫に対する報告を紹介します。

こちらは
犬さんの僧帽弁閉鎖不全症による心原性肺水腫に絞って
臨床徴候や臨床転機、予後やリスク因子などを調べてみたよって研究です。
こちらの論文の結論だけまとめると、こんな感じです。
・僧帽弁閉鎖不全症による心原性肺水腫で入院した犬さん100頭を調べたら、生存退院率は95%と高かった。
・ただし、退院後2ヶ月以内に、心臓関連死18%、再入院は29%と短期での再悪化は比較的多かった。
・来院時の呼吸回数や血圧などの単独パラメータでは入院中の死亡を予測できなかった。
・治療開始後12時間以内に呼吸状態がどこまで改善するかが重要だった。
・退院後2ヶ月以内の心臓死のリスクは、来院時の収縮期血圧が90mmHg以下、注射用強心薬の使用、初期12時間以内に呼吸状態がどこまで改善するか、だった。
・初期12時間の最低TDS(論文上での呼吸のスコア)が高い犬さんは、退院生存率が低下した。
・臨床的には、最初の6-12時間の呼吸数・努力呼吸・酸素依存性の改善を重視するべき。
ざっくり言ってしまうと
退院生存率は高い病態で
退院できるか否かに関しては、最初の12時間以内の呼吸症状の改善度合いによりますよ、って感じでしょうか。
確かに、血圧が低めな子の予後は良くない気がしますし
利尿剤投与により、こちらが予想した尿の産生がきちんとされる子に関しては
比較的呼吸症状の改善も早く、退院できることが多いように感じます。
ある程度参考になる報告なのかなあと思うので
ご興味のある方は、ぜひ原文を読んでみてください。
それでは、今日はこのへんで。