セカンドオピニオンの適当なタイミング?
セカンドオピニオン、サードオピニオンなどを目的として
当院を訪れる患者様は少なくありません。
その中で、最近、違和感を覚えることが増えてきたので
書いておこうと思います。
まず前提として
セカンドオピニオンとは、転院とは全く意味合いが異なります。
本当のセカンドオピニオンとは
今現在診てもらっている主治医の治療方針に対して
他の獣医師の意見はどうなのだろう?と
第二の意見として話を聞いてみることがメインとなります。
僕としては
これって、ある程度主治医の先生との信頼関係が成り立っている前提で
その治療方針の中の不安を払拭し
より自信を持って治療に臨みたいから
他の先生の話を聞く
というのがセカンドオピニオンの本来の役割なんじゃないかなって思うんですね。
ただ、どんな病気に対してもある程度のガイドラインや標準治療が決まっており
大体どこの病院で診察を受けても一定のクオリティの医療を受けられる人間の医療とは異なり
動物病院は本当に獣医師の力量の差が大きいとは思いますし
こっちの先生はこう言ってるけど、他の動物病院を受診したら180度違うことを提案された
ってこともザラにあると思っています。
なので、動物病院業界のセカンドオピニオン=転院しよう
って感じになってしまっているのかなって僕は思ってます。
だから、結局は動物医療の構造的な問題として仕方ないのかなとは思うのですが
それでもセカンドオピニオンの適切なタイミングみたいなものがあるとは思っておりまして。
例えば、健康診断をしたら
どっかの項目で引っかかってしまって
◯◯という診断がついたので、▲▲という治療を提案されました。
それについて納得したいのでセカンドオピニオンを他の動物病院で受けたい
っていうパターンだったら
セカンドオピニオンとしてはすごく真っ当な気がするのですが
◯◯という診断がついて▲▲という治療をしているのですが
病状が一向に良くならないばかりか
治療をすることによって、悪くなっているようにも思うのですが
主治医の先生にはそういうことを言い出しにくくって、セカンドオピニオンに来ました
っていうのは、ちょっと本来のセカンドオピニオンとはズレているのかなって感じています。
それはもう、ほぼ転院目的なんじゃないかなって。
本当だったら
治療をする中で良くならないから疑問を持ったりした時に
その不安について主治医の先生と相談すべきかなって思うんですよね。
『主治医の先生に相談しにくくって』となるのであれば
最初から主治医の先生にすべきではないのかなって僕は思ってしまいます。
いや、確かに怖い獣医さんって多いみたいですし
すごく怒られるんです、みたいな話はよく聞くので仕方ない気もしておりますが
そもそも治療対象となる犬猫さんと言葉を交わすことがことが難しい以上
主治医である獣医師と円滑なコミュニケーションが大事になってくるわけでありまして
その獣医師とのコミュニケーションがちゃんと取れない
気になることをすぐに聞けないっていう状況だと
治療自体が難しくなるんじゃないかなって思うんですよね。
そんなことないんかな。
まあ、そんなこと書いてるけど
僕自身も質問しにくい空気感とかを作り出している可能性は否定ができないですし
もしかしたら遠慮して聞きたいことも聞けない、みたいな状況が生まれているかもしれないので
あんまり人のことをとやかく言えないのかもしれませんが
僕自身の診察も含め
診察や治療内容に対して
気軽に質問とか提案とかができない状況なんだったら
別の動物病院か別の獣医師に主治医として診察してもらう方が
結果的にその子のためなんじゃないかなって思います。
患者さんも獣医師も人間なんでね。相性みたいなのはどうしてもあると思います。
話がだいぶ逸れましたが
結論、セカンドオピニオンと転院っていうのは本来違うものなんですよってことなんですが
動物医療だと、そこがイコールになってしまってもやや仕方ないのかなって話でしたかね。
いや、違うか。
まあ、ある程度気になったことは何でも質問できて
質問したことにはきっちり答えてくれる獣医さん・動物病院さんを
かかりつけさんとする方が良いと僕は思います。
ご参考になりましたら幸いです。
それでは。