システムの問題
先日の救急セミナーの中では
人工呼吸管理の話もちらっと出ておりました。
人間の新型コロナが流行し始めた時もそうでしたが
肺炎や心原性肺水腫、非心原性肺水腫のないか的管理の一つの方法として
全身麻酔をかけたような状態にして
動物自身の呼吸ではなく、呼吸をすること自体を機械に委ねてしまって
肺の病態が落ち着くまで肺を休ませるという管理方法があります。
ただ、当院はもちろんのこと
静岡市内で(もしかしたら県内でも?)
1週間とかの長期的な人工呼吸管理をきちんと行える動物病院は存在しません。
診療体制、スタッフ数、医療設備など
そこを実現させるためには、色々とハードルが多過ぎると思います。
特に静岡市のような
大規模動物病院が存在しない地域においては
一つの動物病院が発揮できるマンパワーも限られてくると思います。
小規模な動物病院が乱立してしまっている一つの弊害なのかなと考えています。
どうしたら良いかって考えると
炎上しそうなアイデアしか思い浮かばないのもどうかと思いますが
正直、動物病院の多すぎるのが問題だと僕は思います。
ちっちゃな動物病院が乱立し
それらが患者さんを奪い合うため
結果的に動物病院側が受け取る診療報酬や動物病院で働くスタッフなども分散してしまいます。
それなりの高度な動物医療を実現しようとすると
やはりそれなりの資金や人員は必要になるわけで
24時間いつでも入院管理が365日可能で
そこで働くスタッフ自体も疲弊せず、その体制を継続できる環境となると
同程度の実力を持った獣医師数は5,6人以上?
動物看護師数は10人以上?は少なくとも必要な気がします。
まあ、どこまでの質を求めるかにもよって変わってはくると思いますが。
数年前から動物病院の買収が日本全国で行われておりますが
そういうでかい会社さんが
大規模な動物病院を静岡市に作って
豊富な資金力で人員も設備も揃えたりすれば実現するのかもしれませんが
1週間の人工呼吸管理で三桁万円、とかの診療に
どこまで重要があるのかもわからない中で
やろうとは思わないのかなあとも思います。
正直、動物病院なんて
獣医1人、動物看護師さん1人とかで小規模でやって
ただただワクチン打ったり
簡単な症状の治療だけやってる方が儲かってしまう部分もあると思います。
まずはそういった時代錯誤な動物病院が淘汰されていき
動物病院数が今の半分ぐらいになったら
見えてくる景色も変わるのかなあ、なんて思ったり。
動物病院が無駄に多いとか書くと怒られてしまいそうですが
そういった現状から変えないと
結局は、助けられる命も増えないのかなあと
救急セミナーを聴いていて思いました
という、そんなお話でした。
おしまい。