心エコー図学会
明後日・明明後日は日本獣医心エコー図学会に参加してきます。
お休みを頂いて申し訳ございませんが
しっかり勉強してこようと思います。
患者さん側には伝わりにくい情報だとは思いますが
獣医さんは循環器疾患を苦手とする人が多い印象です。
その理由の一つが
心エコーを当てられないから、もしくは自分の心エコーにあまり自信がないから
なんじゃないかなと勝手に思っています。
心エコーという検査は
循環器疾患の診断はもちろんのこと
診断の後のモニタリングや、治療方針の決定に必要不可欠な検査です。
僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんや心筋症の猫さんの診察において
レントゲンと身体検査とBNPとかの測定だけで
色々と決めていってしまう動物病院は、詐欺に等しい行為だと僕は思っています。
マジで危ないからやめた方が良いと思います。
僕が奈良で働いていた時は
循環器認定医の院長の下で5年ほど診察をしておりました。
決して、手取り足取りエコーのやり方を教えてもらったわけではないですけど
昼の時間は毎日のように院長が心エコーを当てるところを見てましたし
兵庫とか大阪とか三重とか
近畿地方の色んなところから紹介されてくる循環器症例の心エコー検査を
間近で見ることができました。
自分自身がエコーを当てた時は
それをDVDに入れて、院長に見てもらって
説教なのかダメ出しなのかわからない小言を言われ続ける時間を過ごす日々で
『今日のは今まで1番まともな動画やな』と初めて認めてもらったような気がしたのは
3年目に入る直前だったような気がします。
そんな心エコーと向き合う中で
他の先生達が当てる心エコー動画を見る機会もそれなりにあったわけですが
心エコーの動画をどれだけたくさん見るかっていうのも
すごく大事なんだろうなって思います。
学会発表とかセミナーとか見てても
この先生全然当てれてないなあって人の心エコーも出てきたりするんですけど
そういう先生は、ちゃんと当てられる先生の下で仕事をしたことがないのか
ちゃんとした先生が当てた心エコー画像をたくさん見たことがないのか
そんな感じなんかなって思ってます。
明後日からの学会は
そんな感じの心エコーに真剣に向き合ってきた先生方が集まる学会なんかなって考えると
少々マニアックではありますが
すごい人たちが作り上げる空間にほんの少しでも身を置くことで
得られるものもあるんじゃないかなって思っています。
循環器の分野って
テキトーに薬出しとけば
なんとなくテキトーに診察できている気になってしまう分野だと思いますし
循環器とかそんなに困ってないしー、とか
心エコー当てれるしー、とか
勘違いしちゃっている獣医も多い気がしてます。
そんなこと書いている僕自身も勘違い獣医なのかもしれないですが
そうだったとしても、そうならないために学会でしっかり勉強してこようと思います。
それでは、今日はこのへんで。