尿石症と療法食
もっちーが尿石症と療法食について
アメブロだったり、youtubeだったりで発信していたのと
ちょうどさっき
ストルバイトの尿石が膀胱内にできてしまって
膀胱炎症状を示していた猫さんの再診があったので
エコー画像でも見てもらおうかと思い書いてます。
7歳の猫さんの女の子が
朝から血尿で何回もトイレに行っていた、という主訴で来院されました。
食欲、活動性などに特に問題はありませんでした。
特発性膀胱炎かなあというお話はしていましたが
年齢的にも腫瘍などができていたら嫌ですし
膀胱結石は除外しておきたいところでもありますので
超音波検査を見させていただきました。
その写真がこれ↓

膀胱内に8mmぐらいの結石様陰影が確認され
膀胱粘膜も少し腫れているのがわかります。
血尿の原因はこの結石かなあというお話と
猫さんの尿石にも種類がありまして・・・みたいなお話をさせていただき
種類によっては療法食が治療の選択肢として適応になりますというお話とともに
尿検査をさせてください、と提案しました。
その2日後、尿を自宅で取ってきていただき
尿検査を実施しました。
結果、ストルバイト結晶がたくさんあり
細菌感染などは認められず
尿比重も問題なかったので
尿石の正体はストルバイト結石なのかなあという結論になり
療法食のご提案をさせていただきました。
尿用の療法食に切り替えて一ヶ月後の再診が今日でした。
そのエコー画像がこちら↓

ほんの少し膀胱内に浮遊物みたいなのはあるものの
結石はきれいになくなっておりました。
猫さん自身の症状も最初の時以来ないそうで
療法食による治療が奏功したのかなと考えております。
最近あんまりストルバイト性の膀胱結石になる猫さんを診察する機会がなかったので
自分の診察機会としては結構久しぶりだった気もするのですが
尿石症自体は一般的な疾患だと思います。
無闇矢鱈な療法食の濫用はよくありませんが
必要な時には必要な期間使用してもらうことで
ちゃんとした治療成績を残してくれる
そんなツールかなと思います。
膀胱炎症状の犬猫さんには超音波検査や尿検査はやっぱり大事だと思います。
よかったら、もっちーのyoutubeでのお話も聴いてあげてください。
それでは。