具体と抽象
友人の先生に勧められたこの本を何度か読み返しています。

表紙にも書いてある通り
何となく色んな物事に対する考え方・捉え方なんかが変わってくるような
そんな気がします。
先日も書きましたが
動物病院は基本的に患者様と獣医・病院スタッフとの対話の上で成り立つものであって
会話の仕方・言葉の使い方などに関しては
色々と気をつかないといけません。
何か一つのテーマに沿った会話の中でも
本著に出てくる抽象化と具体化というものが繰り返しが行われます。
抽象と具体というものは二項対立ではなく
グラデーション的な感じで連なる中での
お互いが反対側に位置づいているものであって
どのフェーズに自分自身が位置するか
どのフェーズの話をしているかによって
それが具体的な内容なのか、抽象的な内容なのか変わるわけですね。
図がない状態で僕の書く言葉だけだと何が何やらわからないと思うので
例を挙げるとすれば
『魚』という言葉が抽象的なものか、具体的なものかは
何をテーマにするかによって変わるという感じです。
動物の中で、哺乳類、爬虫類、魚類など違いについて述べていく時に
『魚』という言葉は具体的なものの一つになりますが
鯛とか鰯とか鮪について話している時の『魚』という言葉は
それらを一括りにした抽象的な言葉になるわけですね。
繰り返しになりますが
どこのフェーズに自分の考えが位置しているかによって
その言葉に対する印象というものは変わるわけです。
動物医療においても
同じ言葉やフレーズについて
患者様と動物医療関係者の考え方にズレが生じることも少なくないと思います。
例えば『予後が良い』『予後が悪い』という言葉なんかは
どの目線で物事を考えるかによって
印象はかなり変わります。
そこの相互理解を怠っていると
『こんなはずじゃなかったのに』とトラブルの元になってしまったり
二人三脚で治療に当たっていたつもりが
実はご家族と獣医の間で考えが全然違っていた、という事態にもなりかねません。
動物医療における診察室内での対話と
具体化・抽象化の話は
若干ズレがあるかもしれませんが
それでも患者様の満足度を高めるという点において
一助となる本になってくれたような気がします。
なんか
伝えたいことが上手く伝えらえていない感がすごいですが
僕自身の語彙力の無さだったり、伝えるのが下手だったりするのが要因だと思います。
すみません。
すでにご存知の方も多い本だとは思いますが
ご興味ある方はぜひ読んでみてください。面白いです。
それでは、今日はこの辺で。