阪口先生の診察
昨年の12月から週に三日間の勤務で診療に出てくださっています。
犬猫さんの診療のご経験はそこまで多くはないので
まだまだ勉強しないといけないことがたくさんありますが
それでも
色々なことにすごく真面目に取り組んでくれていて
この2ヶ月ちょっとでもかなり成長してくれています。
先日、先生が診てくださっていた高齢の猫さん。
主訴は鼻水だったり、そこから来る息苦しさ。
考えられる疾患やこれからのことなどを
先生が色々とご家族様と相談した結果
昨日、CT検査や鼻の中の内視鏡検査をするにまで至っておりました。
結果的にご家族様はすごく満足されていたご様子で
僕は素直にすごいなあって思いました。
阪口先生の真面目に実直に診察に向き合う姿勢が伝わった結果なんだろうなって思います。
臨床経験を重ねていくと
どうしても
この病気の予後はどれくらいだとか
この後はこういう経過を辿っていくか、とか
詳しく検査をしていった先にどうなるか、とか
そういうことが少し見えてくるようになります。
結果として
医学的には検査を勧めた方が良い状態であったとしても
ご家族やその動物の状況を踏まえちゃったりなんかして
検査に進まないこともあったりします。
もちろん、それが上手くいくこともたくさんあるわけですが
本当は検査をしたかったのに・・・的な方にとっては
上手くいかないことだってあるわけで。
そこらへん、きちんとしたコミュニケーションを取れれば
齟齬は生まれにくいとは思いますが
診察の中という短時間のコミュニケーションの中で
100%考え方を共有するというのは難しいわけでして
たまーに、実は違うことをやりたかった的なことだってあると思うんです。
そういう時は
獣医の経験とか関係なく
教科書的な、純医学的な提案だったりが
上手くいったんだろうなあとも思うんですね。
そこら辺を上手く使い分けていくのが
臨床が得意な獣医さんなのかもしれないですが
うちの病院もまだ百発百中とまではいってないと思いますので
そこら辺はまだまだ修行が必要だと感じます。
実際、今何言ってるかよく分からんくなってきてますし
多分、ここを読んでる方の頭の中も、???が浮かんでいると思いますので
僕の説明能力もまだまだということです。はい。
何が言いたいのかと言いますと
今回の阪口先生の一連の診察の流れなんかを見ていて
自分たちの診察ももっと改めないといけないとこがたくさんあるな、と
感じさせられましたよ、ってことです。
わかりにくかったですね。すみません。
基本的にこうやって
僕は診てる子も、もっちーが診てる子も、長倉先生が診てる子も、阪口先生が診てる子も
情報をある程度共有して診察しています。
誰が診察しているかってより
僕としては
みなとまちという病院全体で、その子とご家族に向き合ってますよ
的なスタンスで挑んでいるつもりです。
そうやって色んな先生が関わることで
診察に対する満足度もどんどん上げていけたら良いですよね。
はい。今日はこの辺でおしまいです。
それでは。