コペルニクス的転回
もっちーが貸してくれた漫画。
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まだ4巻ぐらいですが
読ませてもらっています。
漫画のテーマは地動説。
天動説が常識と考えられている世の中で
地動説を叫ぶこと自体、自殺行為なわけですが
それでも真理の追求のために命を賭けることができるか、的な感じの漫画です。
今常識とされていることを変えようとしたり
新しいことをやろうとすると
どうしても異端だという扱いを受け
この漫画だと拷問を受けたり、火炙りの刑に処せられます。
今の世の中
そこまでの罰は受けないにしても
なかなか新しいことが浸透していかない
古い考え方が一向に新しくならない
というのはそんなに変わらないのかもしれません。
動物医療における
膀胱炎とか急性下痢に対する抗菌薬の使い方だったり
血液検査のみで行われてしまっている膵炎の診断や
症状のない甲状腺機能低下症の診断だったり
胆泥症に対するウルソの処方なんか
みんなそうですが
動物病院が儲かるための
昔の獣医学が生んだ悪しき風習で
現在も比較的多くの動物病院で踏襲されてしまっているものです。
静岡に来て5年。
こうやってブログに書いてたりすれば
何かしら変わるのかな、的なことも考えながら
ブログを続けていますが
そんなに言うほど変わらないんですよね。
まあ、一つの動物病院のブログの中で
何かしら書いていたところで
そんなに影響力もないでしょうし
当たり前っちゃ当たり前なのかもしれません。
地動説の話も
のちの検証で
結局は、地動説派閥が天動説派閥を説き伏せたわけではなく
ただ単に世代交代が起きた結果
地動説が主流になったとされています。
結局は、古い考え方の人の数が減らない限りは
世の中の主流は変わらないんだよ、という何とも悲しき事実であります。
そんな中
昨日、セカンドオピニオンとして診察させていただいた子のお話を聞く限り
もしかしたら、そんなこともないのか?と思わせてくれることがありました。
あんまり詳しく書いちゃうと
また怒られそうなので書きません。
気になる方は直接聞いていただければと思いますが
もしかしたら、地域の動物医療が少し変わってくる兆しがあるのかもしれません。
そんなことを考えさせてくれた出来事でありました。
とりあえず残りの巻も読みたいと思います。
こういう漫画は本当にテンションを上げさせてくれますし
地域の動物医療を本気で変えようという想いを応援してくれます。
漫画って素敵ですね。
それでは。