つぶやき
老害
ここ数日
もう無理だとは思うんですが何かできることはないですか?とか
かかりつけの先生にたぶん見捨てられたんです、みたいな
そういう診察が続いている気がします。
明日も同じような感じの子がセカンドオピニオンに来てくださることになっています。
そういう時に
今までにない新たな選択肢とかをバシッと提案できて
現在の病状が大幅に改善しました!みたいな
そんな感じだったらすごくカッコいいなあって思うんですが
実際にはそんなわけもなく
まあまあ泥臭く粘っこく足掻くことが多い気がします。
何かちょっとでもできることはないかな、と
考えうる選択肢を色々と提示して
何かしら新たなことはやっていただくわけですし
その姿勢が患者様にも伝わっているのか
結果的に評価していただくことは少なくありません。
でも、やっぱ
結果を残してこその医療だと思いますし
諦めないとか足掻くとか
そんなん気持ちの問題やん、みたいなことを言われてしまえば
まあ、はい。そうです。その通りなんですよね。
もちろん、中には
余命があと数ヶ月です、みたいなことを言われていた子が
数年なんとか頑張ってくれました、みたいな時もありますが
全員がそうでなければ、僕としては敗北の数の方が多いわけです。
そこら辺、どうにかしたいなあ、と最近強く思うようになりました。
霜降り明星の粗品さん曰く
新ネタを作らなくなった芸人さんは老害らしいです。
動物病院や獣医師も一緒かもしれません。
新しい検査・治療に挑戦しない人は老害になっていくんだと思います。
先月で36歳になりました。
少なくともあと5年・10年ぐらいは老害と呼ばれないように
臨床医として成長していきたいなと思っています。
頑張ります。
それでは。