動物用CBDオイル ペットノール
動物用CBDオイルの取り扱いを始めてみました。
人間の方でも前から話題になっていると思いますし
ご存知の方も多いと思います。
一応、法律には引っかからない動物用のペットノールという商品です。
上記のサイトにも書かれてありますが
日大と共同研究したりで
それなりにしっかりとした製品になっています。
すでに多くの動物病院さんで使用されているみたいなので
使ったことある方もいらっしゃるかもしれません。
適応症例としては
認知機能不全やてんかんなどの既往がある子だったり
関節炎なんかの慢性的な疼痛にも適応されるみたいです。
抗炎症効果や抗腫瘍効果について書かれてあるものもあったりします。
最近思うのが
慢性腎臓病の内科管理をどんだけ頑張っても
数値が悪化しちゃうことはなかなか防ぐことが難しいのかなってとこです。
急性腎障害とは違って
慢性腎臓病の場合
悪くなってしまった腎臓を元に戻すことというのは
基本的に難しいわけで
だからこそ可能な限り悪化しないように色々と対策を打つわけですが
それでもやっぱり悪化する時はしてしまうのかなと思うことが多いです。
そうした中で
何かしら腎臓に対して良い風に作用してくれるものってなった時に
実際はACE阻害薬とかARBとかベラプロストナトリウムとか
そういう薬剤系よりは
アンチノールとかエネアラとかアミンアバストとか
サプリメント系の方がどちらかというと好印象を持っておりまして。
上手く作用すれば血圧とかタンパク尿とかのコントロールに
一役買ってくれるかもしれない薬剤であっても
逆に腎血流量を低下させてしまうリスクも持っているわけで
それだったら
エビデンスは弱くても、腎血流量を改善させてくれたり
抗炎症効果が上手く作用してくれたりする可能性のある
有害事象が起こりにくい方を選ぶのかな、とか思うんですね。
そう考えた時にCBDオイルも一つの手段なのかなあとか。
直接的に腎臓に良い作用があるかはわかりませんが
慢性腎臓病を持病として持つ犬猫さんの関節炎の管理とかに使えたり
吐き気の改善などには使えるかもしれません。
それらが間接的に慢性腎臓病の管理に対してポジティブに作用してくれる可能性もあるのかなあと。
CBDオイルの服用により
肝酵素の上昇が起こることはわかっているみたいなので
肝疾患を持病として持つ子に関しては注意が必要だと思われますが
高用量でなければ比較的安全に使えそうな印象です。
痛みを緩和させる効果に加えて
食欲増進作用などもあるのであれば
慢性腎臓病とかには相性良さそうな気もしますが
排泄のことも考えると、使うなら低用量とかからスタートになるんですかね。
ただ、動物の慢性腎臓病に関しては
CBDオイルのエビデンスが全くと言って良いほど無いみたいなので
使ってみたいなあとは思いますが
なかなか薦めにくい部分もあります。
難しいですね。
これから次第なのかな。
慢性腎臓病でなくとも
CBDオイルに興味のある方は
ぜひお声がけください。
夜鳴き症状を始めとする認知機能不全の症状とか
てんかん発作のある子や
慢性疼痛に悩んでいる子に関しては、積極的に提案していきたいと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。