獣医師の残業代
昨日の夜、定期開催の勉強会がありました。
勉強会って言っても
同世代の獣医師7人ぐらいがオンラインで集まって情報交換をする感じです。
学術的な内容であったり、症例の相談だったりの後は
勤務医の先生の教育方法の話題になりました。
主な議題は
獣医師が勉強をすることというのは仕事の範疇なのかどうかって感じです。
診察時間が終わった後に
院内で勉強をしたり、獣医師同士で症例検討をしたりする時間に対して
残業代を払うべきかどうかって話です。
その自己研鑽に充てる時間自体が
自主的な勉強時間なのか、病院の指揮下の範囲内の勉強時間なのか、ってところが
ポイントなのかもしれません。
昨日参加していた1人のフリーランスの先生は
獣医なんだから勉強するの当たり前でしょって言ってました。
そこに給料は払う必要はないですよ、って言われました。
何とも昔風な意見です。
でも、難しいですよね。
診療における技術の向上や知識の蓄積は
間違いなく仕事のパフォーマンス向上につながるわけなので
獣医さんって勉強してなんぼと言いますか
勉強しようとしない獣医さんはあんまり役には立ちません。
ただ、どこまでが勤めている病院の指示でやっていることで
どこからが自分自身のスキルアップのために
自らやっていることなのかの線引きが非常に難しいように思います。
病院から強制的に参加させられる勉強会とかセミナーとかの
時間は仕事と捉えて差し支えないように感じますが
自らこの学会に参加したいです!って申し出て参加するセミナーは自己研鑽のように思います。
ハタから見れば同じセミナー参加になるわけなので、定義づけが難しいように感じます。
自分も勤務医の時は
診療業務が終わってから
毎晩日付が変わるぐらいまでの時間は病院に残って
診療した動物たちについて、色々と調べ物をしたり
勉強をしていたりしたわけですが
その時間にお給料をもらうという考えすら持っていませんでした。
ただ、自分たちがそうだったから今もそうでしょ、というような考え方は
世の中の変化についていくことのできない老害的な考えにも思えるので
そこは柔軟に対応していくべきなんだろうなあって思います。
RPGみたいのレベルアップみたいな感じ
客観的に誰からみてもその人のスキルだったりが評価できたりしたら
どれだけ頑張ってるのか、とかがわかってやりやすいんですけどね。
でも、まずは新しい獣医さんに入ってもらうことからがスタートなんで
現段階では、捕らぬ狸になるので今悩むことではないのかもしれません。
とりあえずは、新しい獣医さんに来てもらえるような動物病院にしていくところからですかね。
それでは、今日はこの辺で失礼致します。