慢性腎臓病の猫さんの全身麻酔のご相談
先ほど、メールにてお問い合わせがありました。
先月の血液検査で慢性腎臓病のstage3と診断された猫さんが
食欲は旺盛なんですが
口を痛がり、口から出血を認めるようになってきたため
動物病院で診てもらったところ
重度の歯周病という診断だったそうです。
かかりつけ医の判断としては
重度の歯周病ではあるが、慢性腎臓病を患っており
全身麻酔のリスクが高いため
抗生物質の治療で粘るしか方法はないって感じだったみたいです。
でも、考えてみると
リスクはあれど、全身麻酔をかけて歯科処置をする方がメリットが大きいのではないか?と
ご家族様が考えられ問い合わせメールをいただいたみたいです。
で、当院としての意見もそうですし僕個人の意見としてもそうですが
ご家族様が希望されるのであれば
間違いなく当院ならすぐに全身麻酔をかけて抜歯の手術をする方向に向かうと思います。
慢性腎臓病の猫さんで歯周病を罹患されている子はとても多く
腎臓病の内科管理として、きちんと水分をとって
体重が落ちないように食事も取って欲しいわけですが
歯周病で口が痛くて食べられないとなると、腎臓病にも良くありません。
確かに、慢性腎臓病を抱える猫さんに全身麻酔をかけるのは
少しリスクがあるのかもしれませんが
そのリスクを乗り越えて、口の痛みなく食事が取れる可能性のある未来があるのであれば
抜歯をするメリットの方が大きいと考えています。
そこは、動物病院さんや獣医さん個人個人で意見の分かれるところだと思います。
ただ、当院は同じような猫さんの抜歯手術をする機会は結構多いのですが
歯周病の治療をすることで
慢性腎臓病も管理しやすくなるような、そういう印象を受けています。
実際にやって良かったと言っていただけることも多いように思います。
動物病院も獣医師も意見がそれぞれ違うように
患者側の意見も人によって考え方は大きく異なるとは思います。
大事なのは、自分たちの希望に沿った動物医療を提供してくれる動物病院を頑張って探すこと、になるのでしょうか。
お互いに心から納得のゆく選択を取ることが
結果的には一番良い道なのかなと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。
いつもありがとうございます。
大山先生のブログ、望月先生の裏ブログを拝見するのが、毎日の日課になっています!
お陰様でご飯も完食、快便、お散歩も毎日行きたがるので、雨天以外はお散歩に!
コースも自分で好きな道を行くので、やや長いお散歩になる時もあり(・・;)
今も動きまくってますし、こんなに元気なのにほんとに腎臓悪いの?と思うくらいです…悩みましたが、春の健診のタイミングでセカンドオピニオンを受ける予定にしました。
ありがとうございました。
また、報告させていただきますね。
(うちの子も歯周病あり、歯石取りたいです…)
静岡が遠くて、、、残念すぎます(涙)
>とっこ様
こちらこそいつもありがとうございます。
ぴこさんもお元気そうで何よりです。病気を忘れさせてくれるぐらい元気な姿を見れるのが一番ですよね。
色々な先生のご意見を聞くのも、より良い選択肢へと繋がるきっかけにもなると思いますので良いと思います。
また、ご報告をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。